セラミック塗装とは?工事前に必ず知っておきたい塗装の基礎知識!

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外壁塗装を工務店などの業者に依頼すると、「セラミック塗装はいかがですか?」と勧められることがあります。

「セラミック」という言葉の響きから、何となく高品質で長持ちしそうなイメージを持ちますが、実際のところはどうなのでしょうか 。

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1. セラミック塗装とは?知っておきたい基礎知識

セラミック塗装とは、セラミックつまり陶磁器を使った塗装という意味です。

土を練って焼いた陶磁器は耐久性が高く、博物館に飾られている食器や人形のように数百年、数千年も長持ちするものもあります。陶磁器を使った塗装なら、外壁を雨風などの衝撃から守ってくれるのではと判断する人も多いでしょう。

しかし、実際には、セラミック塗装とはセラミックで外壁全体を覆うことを意味しているのではありません。

外壁塗料の中に1つの成分として粉末にしたセラミックが入っているだけなのです。
また、「セラミック塗装」というと何か特別な塗料であるかのような印象を与えますが、塗料の中に少量のセラミックが入っていることは決して珍しくないのです。

1.1. セラミックは塗料の種類の1つではない

塗料は、ベースとなる素材によって分類されます。セラミックはあくまでも添加物ですので、塗料のベースとはなり得ませんし、塗料の分類としても使用されません。

ベースとなる素材がアクリル樹脂のときは、アクリル樹脂塗料に添加物としてセラミックが入っていることになります。

ベースとなる素材としては、アクリル樹脂以外にも、省略してシリコン樹脂とも呼ばれるアクリルシリコン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂などがあります。

いずれもセラミックが添加物として添加されることもあり、業者によっては「セラミック塗料」を呼ばれることがあります。

1.2. セラミックが入っていないセラミック塗料もある

通常は、セラミック塗料といえば、セラミックの粉末が塗料の中に入っているものを指します。

しかし、セラミックの原料となる珪砂などの砂がそのまま塗料に入っている商品も、セラミック塗装と呼ばれることがあります。
また、セラミックの原料ではなく、単に砂のような無機物が入っている塗料も、メーカーによってはセラミック塗料と呼んでいることがあります。

2. セラミック塗装のメリット

セラミックは塗料の原料の一部とはなり得ますが、塗料のベースとはなり得ません。

しかし、一部であってもセラミックが塗料に入っていることで、得られる効果があります。
また、塗料に含まれるセラミックの量が多くなると、セラミックの特性を引き出しやすくなるのも事実です。セラミックが塗料に含まれることで期待できるメリットを3つ紹介します。

2.1. 耐久性に優れている

セラミック自体が耐久性に優れる素材ですので、セラミックが配合されている塗料も耐久性に優れていることが多いです。

実際に高い耐久性を謳っている外壁塗料の多くには、セラミックが配合されています。

2.2. 防汚性が高い

セラミックや無機物を細かく粉砕してから塗料に混ぜ込むと、塗装面が滑らかになり、汚れが付着しにくくなります。

また、少量の汚れが残った場合でも、外壁の表面に絡みつきにくくなるために、雨が降ると自然に流れ落ちるようになります。

2.3. 微生物が発生しにくい

セラミックが配合された塗料を使うと、汚れが付着しにくいため、カビやコケ、藻などの微生物も発生しにくくなります。

長期にわたって表面が美しく保たれますので、時間が経っても古びた印象になりにくいという点もセラミック含有塗料ならではの特徴なのです。

3. セラミック塗料のデメリット

耐久性と防汚性、微生物の発生しにくさに優れているということは、外壁塗装に求められている点のほとんどを満たしているということでもあります。

しかし、セラミック塗料にデメリットがないわけではありません。セラミック塗料ならではのデメリットとしては、次の3点を挙げられます。

3.1. セラミックの形状によっては汚れが付きやすくなる

セラミックや無機物が細かく粉砕されて塗料に配合されているときは、塗装面に汚れがつきにくくなり、高い防汚性を示します。

しかし、塗料によっては、ゴツゴツとした外観を表現するために、わざと粗い粒子のセラミックが配合されていることがあります。

粒子が粗いと表面に凹凸が多くなりますので、汚れが絡んで付着しやすくなります。

好みの外観を優先させるか、防汚性を優先させるか、塗料を選ぶ際に十分に吟味するようにしてください。

3.2. 価格が高い

セラミックが配合されている塗料は、他の塗料よりも高額なことが多いです。 メーカーや種類にもよりますが、セラミックが配合されていない塗料と比べて1.2~2倍ほどの高値になることもあります。

もちろん、セラミックが配合されていない塗料と比べると耐久性が高いことが多いですので、長い目で見ればお得といえないわけではありません。

しかし、家を改築・新築するときには何かと出費が多くなりますので、塗料代を少しでも浮かせたいと考える方には不向きな塗料となるでしょう。

3.3. 塗りムラが出やすい

セラミックは添加物ですから、塗料という液体の中で沈殿してしまいます。しっかりと攪拌しないで塗装すると、刷毛やローラーに含まれるセラミックが均一にならず、塗装面に塗りムラが出ることがあります。 塗装する前にしっかりと攪拌しておく必要があるだけでなく、塗装中も何度も塗料を攪拌しなくてはならないのです。

セラミック塗料に慣れている業者なら、最適な状態でセラミック塗装を仕上げてくれます。

しかし、セラミック塗装に慣れていない業者や悪質な業者に塗装工事を任せると、塗りムラが出てしまい、塗装の持ちも著しく短くなってしまいます。塗装を業者に依頼するときは優良業者を選ぶことが必要ですが、セラミック塗装を依頼するときは、通常以上に業者選びを慎重に行いましょう。

4. 有名メーカーのセラミック塗料

日本を代表する有名塗料メーカーのセラミック塗料を紹介します。

いずれの商品も、ほとんどのリフォーム業者や塗装業者で扱っているメジャーかつ高スペックの塗料です。
今後、セラミック塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

4.1. 日進産業「ガイナ」

株式会社日進産業のセラミック塗料「ガイナ」は、暑さや寒さ、騒音、不快なにおい、結露などのさまざまなトラブルにトータルで対応する塗料です。特に注目すべきポイントは、断熱性の高さにあります。大気圏を突き破るときに高熱にさらされるロケットの先端部の塗料として開発された技術を応用し、断熱性に優れる一般家庭用のガイナが生まれたのです。

断熱性に優れるため、外気が高温になっても室内の温度が上がりにくく、快適性が続くだけでなく、光熱費の削減も目指せます。また、ガイナは、外壁や屋根だけでなく、内装用塗料としても使用できます。室内にガイナを塗装することで、ホコリや花粉が浮遊することを抑えるため、ハウスダストや花粉にアレルギー反応を示す方にもおすすめです。

セラミック含有率の高さもガイナの特徴

ガイナは塗料の段階で、約60%ものセラミックを含有しています。セラミック含有率の高さが、熱の均一化と熱移動の抑制効果を発揮します。また、塗装面が完全に乾くと、塗料中のセラミック含有率は約80%にまで上昇します。塗料の成分のほとんどがセラミックとなりますので、セラミックならではの耐久性の高さが十分に発揮されると言えるでしょう。

4.2. 日本ペイント「ファイン4Fセラミック」

日本ペイント株式会社の「ファイン4Fセラミック」は、4フッ化フッ素とセラミックの良いところを合わせた塗料です。塗料の分類としてはフッ素系樹脂となり、アクリルシリコン樹脂系やウレタン樹脂系などの他の塗料よりも耐久性に優れます。

優れている点は耐久性だけではありません。表面のツヤを長時間保つため、汚れがつきにくく、しかも、紫外線や気温の変化などの外的環境の影響を受けにくいという特徴もあります。また、親水性が高く、塗装面を雨粒が広がって流れるため、外観を著しく劣化させる雨筋が残りにくいのも、ファイン4Fセラミックならではの特徴です。

4.3. アペティー「アトモス」

株式会社アペティーのアトモスは、ホタテの貝殻粉末が添加された塗料です。ホタテの貝殻には空気中の湿気を吸収・放出する機能があるため、室内の湿度をコントロールする働きを示します。また、防水効果や撥水効果、防藻・防カビ効果、防火効果などを示し、多方面から壁を守ります。

アトモスは室内だけでなく屋外の塗装にも使用できます。塗料中にふんだんに貝殻粉末が含まれており、厚みだけでなく高級感も演出できる点も魅力と言えるでしょう。

5. 費用対効果に優れるセラミック塗装

この記事では、以下の点について解説いたしました。

・セラミック塗装とは、セラミック入りの塗料を塗ることを意味している。
・セラミックが添加された塗料を使うと、耐久性の向上や微生物の抑制が期待できる。
・セラミック塗装は高度な技術が要求されるので、信頼できる優良業者に依頼する必要がある。

塗料に「セラミック」という添加物を加えることで、耐久性が向上し、セラミックの形状によっては防汚性も格段に高まります。また、あくまでも添加物ですので、ベースとなる塗料が持つ特性を邪魔せずにそのまま活かせるのもセラミックならではの特徴です。

価格は、セラミックが添加されていない塗料よりも高額なことが多いです。しかし、ベースとなる塗料にシリコン系などの長寿命のものを選べば、費用対効果に優れていると言えるでしょう。外壁を保護することは、住宅そのものを保護することでもあります。大切な家に長く住むためにも、吟味してから塗料を選びましょう。

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