雨戸は「塗装」で輝きを取り戻せる。DIY方法・オススメ塗料を解説

  • 【更新日】2021-09-16
雨戸は「塗装」で輝きを取り戻せる。DIY方法・オススメ塗料を解説

雨戸の塗装をしたいけど、どんなことを知っておけばいいのか分からない。
こんな悩みはないでしょうか?

確かに、雨戸の塗装は外壁塗装と同じように見えて、少し違いがあります。
そして、外壁とうまくマッチングした色にするなど、悩むことは多いのではないでしょうか。

そこで、今回は雨戸塗装について以下のお悩みポイントについて解説していきます。

雨戸塗装のPoint
  • 雨戸の基本知識 | 役割と塗装できる/できない材質を知ろう
  • 雨戸塗装におすすめの塗料・色ってあるの?
  • DIYで雨戸の塗装必要な道具・方法は?
  • 雨戸の塗装を業者に依頼する際に知っておくべきことは?
  • 雨戸塗装のベストタイミングとは?

  • ざっくりいくらかかるの?

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    雨戸の基本知識

    雨戸塗装をする際は、外壁塗装と同じくある程度の知識が必要です。

    そこで、まずは雨戸についての基本知識をご紹介していきます。

    1-1.雨戸の役割

    防犯対策

    雨戸は、住宅の防犯対策として機能してくれます。

    住宅の窓ガラスは外から見えやすく、内部に人がいるかどうかが簡単にわかります。

    しかし、雨戸が閉まることによって、建物の内部が見えずらく、中に人がいるかどうかが分かりません。

    また、雨戸にカギをかけることにより、二重構造の窓として耐久性・防犯性を高くできます。

    そうすることで、不審者の外部からの侵入を防ぐことができます。

    台風などの雨風から建物を守る

    雨戸があることによって雨や風から建物を守ることができます。

    また、台風などの強い雨や風によって、窓ガラスに飛んできた物体が当たってガラスが割れてしまうことを防ぐことにもつながります。

    1-2.雨戸の塗装ができる材質&できない材質

    雨戸の材質は、基本的に木製、金属製、アルミ製の3つに分かれます。この3つはそれぞれ耐久力が変わりますので下記の表を参考にしてみてください。

    材質 特徴 塗装の可否 耐用年数
    金属製 高耐久性に優れている 10~15年
    木製 交換を前提にしているため安価 4~6年
    アルミ製 耐久性に優れている 専用塗料なら〇 7年~10年

    1-3.雨戸の劣化症状

    雨戸が劣化すると、様々な不具合が起こってしまいます。

    雨戸表面のさび

    雨戸表面は、年数が経過することで空気中のほこりや水分を吸着してしまいます。
    そのほこりなどが雨戸に付着し続けることで、表面にさびが出てきてしまいます。

    雨戸のチョーキング現象

    雨戸には、新築時から表面を保護するための塗装がされています。
    そして、その塗膜が経年劣化することで塗料の耐久性が低下し、雨戸表面に粉のようなチョーキング現象というものが起こります。

    チョーキング現象が起こった時は、基本的には塗料の寿命が来たことを示すサインになります。

    雨戸の金属、木製の部分がむき出しになっている状態と考えられ、更なる劣化を招いてしまします。

    雨戸の腐食

    木製の雨戸などは、長い間雨にさらされることによって水分を吸収してしまい、雨戸自体が腐食してきたりしてしまいます。

    塗装などで表面を保護していればある程度は防水性が保てますが、塗料の耐久力がなくなってしまったときは、いわゆる木部が雨ざらしの状態になってしますので、水分や菌によって腐食してきてしまいます。

    1-4.雨戸の種類

    雨戸にはいろいろな種類があります。以下の表でご自身のお家の雨戸のタイプを知っておきましょう。

    上の表のとおり、塗装ができる雨戸は原則は固定式の引き戸タイプです。

    理由として、ルーバー・アコーディオン・シャッターなどの可動式の雨戸は、塗装時に可動部に塗料が入り込んで硬化してしまうことで、可動性能が悪くなることがあるためです。

    そのような事態を避けるために、可動式はあまりおすすめできません。

    ただ、そこは塗装をおこなう人や業者の技術力にもかかわってきますので、どうしても塗装をしたい場合は、可動部分をしっかり避けて塗装が出来るかを確認してからにしましょう。

    また、シャッターだけは開閉時に表面を巻く構造になっているため、塗装をしたとしても巻取りの際に塗料が剥がれてしまうので技術力があってもおすすめできません。

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    雨戸塗装におすすめの塗料&色は?

    2-1.雨戸塗装におすすめの塗料

    塗料にはたくさん種類がありますが、金属製の雨戸塗装におすすめの塗料は油性のウレタン塗料です。

    理由としては、雨戸部分に塗装するときに固い塗料を使用してしまうとムラの原因になってしまうことと、水性の塗料では密着性が悪くなってしまうためです。
    そのため、サラサラの油性ウレタン塗料が適していると言えます。

    また、ウレタン塗料を塗る前には、塗料の耐久性を高めるために下地としてさび止め塗料(プライマー)も塗る必要があります。
    さび止め塗料(プライマー)が下塗り、ウレタン塗料が上塗りという形になり、さび止め塗料は2液型のエポキシ系塗料がおすすめです。


    おすすめのさび止め塗料(プライマー)
    メーカー さび止め塗料
    ロックペイント 2液型サビカット
    エスケー化研 SKマイルドボーセイ
    日本ペイント ハイポンファインプライマー

    おすすめの上塗り塗料
    メーカー 上塗り塗料
    ロックペイント ロックウレタントップ
    エスケー化研 クリーンマイルドウレタン
    日本ペイント 防錆形ファインウレタンU100

    木製雨戸はキシラデコールがおすすめ

    一方で、木製の雨戸の場合は木が呼吸することを考えて、防腐・防虫ステイン塗料の
    キシラデコール
    というものがおすすめです。

    木の質感を保ちながら色付けができ、防腐・防虫効果も高いことから木部塗装に適した人気のある塗料です。

    2-2.雨戸塗装におすすめの色

    雨戸の塗装におすすめの色は、基本的には現状に合わせることがおすすめです。

    ただ、中には外壁塗装で外壁自体の色彩を変更したりすることもあるでしょう。

    そのような場合は、ブラック系・ブラウン系などの濃い色が基本的には汚れが目立ちにくいため人気です。

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    DIYで雨戸塗装をおこなう際の工程

    3-1.塗装用の道具を用意する

    雨戸を塗装するための道具が必要になりますので、下記のものをホームセンターなどでそろえましょう。

    • 軍手
    • マスキングテープ
    • ブルーシート(雨戸の下に敷けるサイズ)
    • サンドペーパー(5~10枚)
    • 塗料用バケツ
    • ダスター刷毛(小さいほうきのような刷毛)
    • 刷毛
    • ローラー
    • 塗料

    3-2.下地処理(ケレン)作業

    [youtube url=”https://www.youtube.com/embed/YSNlF7HzdDg”]

    雨戸を塗装するためには、まず塗料の密着を良くするための下地処理をする必要があります。

    ダスター刷毛でほこりを落とし、表面をサンドペーパーで磨きます。
    ケレン作業後は、表面に付いた削りカスやほこりをしっかりと取り除きましょう。
    ふき取りが弱い場合は、塗料の接着がうまくいかなくなりますので注意が必要です。

    3-3.養生

    雨戸の塗装しない部分と塗装する部分が当たる箇所にマスキングテープで養生を行います。
    刷毛やローラーが塗らない部分に当たらないように、テープを2重に重ねて貼るなどの工夫をしましょう。

    3-4.下塗り(さび止め)

    [youtube url=”https://www.youtube.com/embed/MrnDNd67Nio”]

    ケレン作業後、表面のほこりを取り除いた後は、下塗り作業を行います。
    さび止め塗料や密着性の高いプライマーなど、使用する上塗り塗料の相性や雨戸の劣化症状に合わせて塗装します。

    この工程は、次の上塗り塗料の耐久力を左右する大事な作業なので、表面にまんべんなく下塗り材を塗布していきましょう。

    3-5.上塗り(1回目)

    [youtube url=”https://www.youtube.com/embed/GIUqy8ko9XI”]

    下塗りが完了したら、2時間ほど乾燥させて上塗りをおこないます。

    上塗りはシンナーなどで薄めて使用します。この時に塗料がドロドロした状態だと塗装後に塗料が垂れてきてしまうので注意が必要です。
    下塗りが完全に見えなくなるまで塗装しましょう。

    3-6.上塗り(2回目)

    1回目の上塗りが終わったら、3時間ほど塗料を乾燥させ、2回目の上塗りをおこないます。

    仕上げの作業になりますので、ムラや透けがないように塗装します。
    上塗りを2回塗ることで、塗膜の耐久性とツヤがきれいに出ますのでしっかりと施工しましょう。

    3-7.養生はがし・撤去

    すべての塗装作業が完了したら、養生をはがしていきます。
    養生に付着した塗料が、パリパリになりすぎてカスが雨戸表面につかないように慎重にはがしていきます。

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    業者に依頼して雨戸塗装をおこなう際の注意点

    雨戸塗装を業者に依頼する際に注意してほしいポイントをご紹介します。

    4-1.雨戸塗装の費用の相場を知っておく

    業者に雨戸の塗装を依頼する際は、費用がいくらかかるのかということを知っておきましょう。

    費用の計算方法は、1枚当たりで計算する方法と1㎡あたりで計算する方法があります。

    1枚当たりで算出する場合

    塗装業者が雨戸の塗装をする際、一枚あたり何円か?という計算をする場合があります。

    この場合は、1枚当たり約2000円~5000円が価格の相場となります。

    ただ、雨戸の設置個所によって大きさも異なりますので、その場合は雨戸ごとの費用に少しばらつきが出てくることもあります。

    1㎡あたりで算出する場合

    一方で、雨戸を1㎡あたり何円か?という計算をする場合もあります。

    その場合は、1㎡あたり800円~1300円が価格の相場となります。

    4-2.雨戸一枚は表裏を塗装しての金額なのか確認する

    雨戸は、表も裏も劣化するため、塗装をおこなう際は両面を塗ることがベストです。

    しかし、雨戸を設置した状態では裏面の塗装ができないため、業者に雨戸を取り外して塗装してもらえるように依頼するか、表面だけを塗装する金額で出しているのかを事前に確認しましょう。

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    雨戸塗装は外壁塗装と一緒がベスト?最適なタイミング

    雨戸の塗装をおこなうベストのタイミングは、「外壁塗装と同時におこなう」ことが一番最適です。

    理由は、雨戸の耐久力はおよそ10~15年と設定されています。

    これは、外壁塗装の劣化症状が現れるタイミングとほぼ同時期のため、外壁をメンテナンスする際にはついでに雨戸も塗装することがおすすめです。※新築時の場合

    また、雨戸は1階部分だけでなく、2階部分にも取り付けられています。

    そして、すべての雨戸を塗装するとなれば、建物の周りに足場の設置をしなくてはなりません。

    ちなみに、足場の設置を業者に依頼した場合の料金は、基本的に30坪の住宅の場合12~18万円はかかることとなります。

    足場があれば、外壁面をすべて塗装業者が触ることもできるようになるため、雨戸の塗装と外壁塗装を分けておこなうよりも効率が良く、足場の費用も節約できることにつながります。

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    まとめ

    ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

    雨戸塗装は、DIYでおこなうと、お家のすべての雨戸を塗装することが難しく一部だけのリフォームになりがちです。

    雨戸には重要な役割もありますし、耐久年数もある程度決まっています。

    そのため、外観だけを良くするということよりも、雨戸を今後も長持ちさせるという意味で塗装を考えていくことが大切です。

    この記事で少しでも雨戸塗装の難しさや重要性、メリットに気づいていただければ幸いです。

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