水性と油性は何が違う?特徴とメリットデメリット!

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塗料には水性と油性があります。それぞれ長所と短所があるため、一概にどちらの塗料が良いとは言えません。水性塗料と油性塗料の違いを、使いやすさや適した場面に分けて解説します。DIYをする方も業者に外壁工事を依頼する方も、まずは塗料の違いを詳しく知っておきましょう。

「まずは塗料の基礎知識について知りたい」という方は下記記事がオススメです。
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1. 水性塗料と油性塗料の違い

塗料には、着色成分である「顔料」と被膜となって耐久性を高める「樹脂」、微生物の発生や腐食を抑制するといった機能を高める「添加剤」が含まれています。

顔料も樹脂も添加剤も、いずれも固形~固めのゲル状素材ですので、そのままでは外壁や内壁、屋根などの広い部分に塗布することはできません。そこで顔料・樹脂・添加物を溶かして液体にする「溶剤」が混ぜられ、塗料として塗りやすい状態に調整します。

この溶剤には、乾燥するときに水が蒸発する「水性」のものと乾燥するときにシンナーなどの水以外の成分が蒸発する「油性」のものがあります。また、スプレー塗料の中には溶剤として「ラッカー」が使われているものもあります。しかし、ラッカーは塗布する部分の材質や他の塗料を溶かす恐れがあるため、外壁や屋根などの住宅の広範囲を占める部分には使われません。

1.1. 絵の具の水性・油性とは異なる

絵画を描くときに使う「絵の具」も、広い意味では塗料の一部です。しかし、絵の具の「水性」「油性」は、外壁などの住宅に使用する塗料の「水性」「油性」とは異なります。

例えば水性絵の具は、絵の具が乾いてからであっても水で濡らすと塗料が溶け出し、特に紙に塗った塗料ならある程度すべて落とすことができます。しかし、水性の外壁塗料や屋根用塗料は、一旦乾燥すると雨で塗れても塗料が溶け出すことはありません。安心して外壁などの濡れやすい環境にも水性塗料を使用できるのです。

2. 水性塗料の特徴

溶剤に水を使用している水性塗料は、扱いやすいため、ホームセンターなどで販売されているDIY用の塗料の大半を占めます。水性塗料ならではの特徴としては、次の3つのポイントを挙げられます。

2.1. 伸びが良い

水性塗料の最大のメリットともいえるのが、伸びの良さです。塗装をしたことがない人が使っても均一の厚さで美しく塗れますので、DIY用の塗料として選ばれることが多いです。

また、伸びが良いため、重ね塗りしやすいことも水性塗料ならではの特徴です。特に防かび効果や遮熱効果などを持つ機能性塗料は、何度も重ねて塗って効果を高める必要があります。薄く均一に塗れる水性塗料を使うなら、よれずに重ね塗りができ、機能性塗料の機能を高めることができます。

保管するときはフタをきっちりと閉める

水性塗料が缶に残ったときは、かならずフタをしっかりと閉めてください。フタが少しでも開いていると塗料に含まれている水分が蒸発し、塗料が固くなって使えなくなってしまいます。

少しぐらい固くなった程度なら、専用の薄め液などで対応できることがあります。しかし、均一に薄め液を混ぜられないと塗りむらの原因になりますので、できれば薄め液を使用しなくても済むようにフタを閉めて正しく保管するようにしましょう。

2.2. においが強くない

水性塗料は乾燥するときに水が蒸発します。そのため、塗装した後も強いにおいが出ず、頭が痛くなりにくいというメリットがあります。特に室内に塗装するときや、住宅に住みながらリフォームするときは、塗料が乾燥するときに強すぎるにおいが出るのは困ります。水性塗料を使って、においを抑えるようにしましょう。

2.3. 後始末が簡単

水性塗料を塗る際に使った道具は、水洗いできれいにすることができます。また、手や顔についてもお湯で落とせますので、万が一、身体についたときも安心です。

3. 油性塗料の特徴

DIYでは水性塗料が主流ですが、油性塗料も利用可能です。油性塗料には水性塗料にはない次の3つのメリットがあります。

3.1. サビが発生しにくい

油性塗料には水は含まれていません。そのため、金属などのサビが発生しやすい部分に油性塗料をしっかりと塗装しておくと、サビ予防効果が期待できます。

3.2. 耐久性が高い

油性塗料は、顔料や樹脂などの成分が薄くならない状態で結合しているため、耐久性が高くなる傾向にあります。長期間、塗りたてと変わらない美しさや機能をキープできるのが、油性塗料の大きなメリットでもあるのです。

3.3. 発色が良い

油性塗料は顔料などの成分がしっかりと結合した状態で含まれていますので、発色が良く、一度塗りでもカラー見本と変わらない色が出ます。一度で手早く仕上げたい部分や色を重視する部分の塗料には、油性塗料が適していると言えるでしょう。

4. 水性塗料と油性塗料のメリット・デメリット比較

水性塗料にも油性塗料にも、それぞれの長所があり短所もあります。水性塗料と油性塗料のどちらか一方が優れているというわけではなく、目的や用途によって使い分ける必要があるのです。具体的にどのように使い分けることができるのか、ケースごとにメリットとデメリットを例示しつつ解説します。

4.1. 均一に塗ることを目的とする場合の各塗料の長短所

水性塗料は伸ばしやすさが特徴の塗料ですので、薄く均一に外壁や屋根に塗布することができます。しかし、伸ばしやすすぎるために、つい、刷毛やローラーに含ませる塗料の量が減ってしまい、しっかりと塗れているところと掠れてしまうところの差が出ることもあります。また、薄付きになりやすいため、何度も重ねて塗らないと防カビ効果や遮熱効果などの塗料が持つ機能が発揮しにくいこともあります。

一方、油性塗料は、水性塗料よりは伸ばしにくいものの、一度塗りでも厚みがつきやすいため、手間をかけずに仕上げられるというメリットがあります。また、油性塗料には乾燥の過程で自然に凹凸なく広がる特性がありますので、最初は塗りむらがあっても、時間経過とともにある程度は均一につきます。ただし、十分に乾燥させないまま重ね塗りすると、凹凸が広がらないまま塗料が付着し、美しく仕上がりません。

塗料の種類によって塗り方を変えることが大切

外壁や屋根を塗るときは、均一な厚さに塗ることが何より大切です。厚さが均一になっていると塗料にひっかかりがなくなりますので、剥がれにくく長持ちしやすくなります。また、均一に塗れていると見た目も美しくなります。

水性塗料を塗るときは、一度に大量の塗料を刷毛などに含ませるのではなく、薄く何層にも丁寧に塗り重ねましょう。丁寧に塗り重ねることで塗りむらがなくなり、美しさと機能性が向上します。油性塗料を塗るときは重ねる前にしっかりと乾かすことが重要です。下地をしっかりと塗ると塗りむらが発生しにくくなりますので、塗料に合った下地をかならず使用してください。

4.2. 金属の外壁を塗る場合の各塗料の長短所

水性塗料は金属の屋根や外壁には適していません。塗布後、十分に乾かしたつもりでも塗料中の水分が残っているなら、サビ発生の原因になるからです。また、水性塗料は水で顔料が流れてしまうことはありませんが、元々親水性が高いため、乾燥した後も雨や湿気を含みやすくサビ発生を招くことがあります。

一方、油性塗料は塗料自体に水分を含んでいないため、乾燥の過程でサビが発生することもありませんし、後日、雨や湿気を含んでしまう恐れもありません。金属製の収納庫やガレージのシャッターなどには、油性塗料を使用するようにしてください。

なお、外壁や屋根材そのものが金属でない場合でも、隣接する部分に金属の柱などがある場合は注意が必要です。金属に触れた面からサビが発生し、塗料のはがれや浮きの原因になることがあるからです。塗料を塗装する部分の周囲の素材に金属があるときも、できれば油性塗料を使いましょう。

4.3. 室内や換気しづらい場所を塗る場合の各塗料の長短所

室内の壁やガレージの奥などの喚起しづらい場所を塗る場合は、乾燥するときにシンナー臭がしない水性塗料がおすすめです。油性塗料の中には乾燥する過程で強いにおいを発しないものもありますが、揮発する際に有毒な成分を発生する恐れがあります。室内等のにおいがこもりがちな場所では、たとえにおいがしない塗料であっても使用は控えておきましょう。

4.4. DIYで塗る場合の各塗料の長短所

ご自身で塗装をする場合は、伸ばしやすく扱いやすい水性塗料がおすすめです。万が一、顔や体に塗料が付着した場合にも、お湯ですっきりと落とせますので、肌が弱い方にも使いやすいでしょう。

ただし、水性塗料は伸ばしやすすぎるため、薄付きになってしまうというデメリットがあります。理想の発色や効果を得るためには何層にも重ねなくてはならなくなり、下塗りも合わせると5~6回ほど塗る必要が生じることもあります。1回ごとの間隔が空くと塗装面にほこりなどが付着し、凹凸のある仕上がりになる可能性もあります。

油性塗料を塗るのはある程度の熟練が必要

一方、ある程度の厚みを持たせて塗りやすい油性塗料なら、一度塗りで理想的な発色や効果を得られやすいです。しかし、ある程度塗装に慣れていないと、塗料を均一に塗ることが難しく、塗りむらが生じ、塗装が長持ちしない恐れもあります。

DIYで油性塗料を使うときは、いきなり外壁や屋根といった広い面積の目立つ場所を塗るのは避けましょう。まずは椅子や物置きなどの小物で十分に練習してから、広い場所に挑戦するようにしてください。

5. 用途によって溶剤の種類を使い分けよう

水性塗料と油性塗料の特徴を把握しておけば、ご自身で塗る場合も業者に依頼する場合も適切な塗料を指定することができます。用途や塗る場所によって、溶剤を使い分け、美しく長持ちする塗装を実現しましょう。

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