外壁塗装は20年は持つ?塗り替えるタイミングの見分け方

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建物を長持ちさせるためには、定期的にメンテナンスすることが大切です。

特に外壁や屋根は常に雨風や暑さ、寒さにさらされていますので、傷みやすい部分です。

その中でもとりわけ劣化が目立ちやすいのが外壁塗装です。外壁塗装は20年程度は持つのか、どのタイミングで塗り替えればよいのかについて解説します。


1. 外壁の寿命は素材によって異なる

外壁の寿命は、外壁の素材によって異なります。例えばレンガを積み重ねて作った住宅は、耐候性があり、気温の変化やカビなどにも強いので、メンテナンス次第では100年以上持つこともあります。現在、戸建て住宅でよく使われるモルタルとサイディングボードの寿命について見ていきましょう。

1.1. モルタル外壁の寿命

モルタル外壁自体は、20~30年は持ちます。しかし、きちんとメンテナンスをした場合のみ20~30年持ちますので、定期的にモルタルの上から保護する塗料を塗らなくてはなりません。

1.2. サイディングボードの寿命

サイディングボード自体の耐用年数は20~40年です。もちろん、きちんとメンテナンスをしていることが条件となりますので、何もせずに放置していたサイディングボードは20年以下でも寿命が尽きてしまいます。

サイディングボードには、素材の種類がいくつかあり、素材によっても元々の寿命が異なります。窯業系・樹脂系・金属系の各サイディングボードの特徴とそれぞれの寿命を紹介します。

窯業系サイディングボード

サイディングボードの中でも長寿命なのが窯業系、つまり粘土や石灰岩などを焼いて作ったサイディングボードです。焼いているため耐火性があり、地震にも強いという特徴があります。メンテナンスを定期的に実施すれば30~40年は使用できます。

窯業系サイディングボードは、サイディングボードの中でも戸建て住宅の外壁に使われている素材です。各メーカーが豊富なデザインや色の商品を出していますので、種類が多く、幅広い選択肢から好みの商品を選べます。

樹脂系サイディングボード

樹脂系サイディングボードは、塩化ビニル樹脂を原料としたサイディングボードです。素材自体に顔料を練り込みますので、色落ちや変色がなく、いつまでも塗装したての風合いが続くことが特徴です。メンテナンスを定期的に行うことで、20~30年程度使用できます。

耐水性に優れ、しかも潮風などで腐食しにくいため、沿岸部の建物の外壁としても優れています。しかし、重厚感がなくカジュアルな印象になるため、カナダやアメリカなどでは普及していますが、日本では窯業系と比べると普及していません。

金属系サイディングボード

鉄やアルミニウムなどの金属に断熱効果のある素材を張り合わせて作ったサイディングボードを、金属系サイディングボードと言います。薄く加工しやすい金属で作るため、サイディングボードが軽く、住宅の基礎に負担をかけにくいという特徴があります。設置環境にもよりますが、丁寧なメンテナンスで25~35年は持たせることが可能です。

特に鉄を主材として使用しているサイディングボードは、潮風などで腐食しやすく、サビが発生する恐れがあります。サビが付着すると外観が著しく劣化するだけでなく、サイディングボード自体の耐性も劣化し、寿命が縮まってしまうことがあります。

なお、日本の戸建て住宅に使われているサイディングボードとしては、窯業系に次いで金属系が多いです。焼き物特有の温かみのある窯業系サイディングボードとは異なり、金属系サイディングボードはシャープかつモダンな風合いが魅力です。

2. 外壁の寿命は環境によっても異なる

外壁の寿命は素材である程度決まります。つまり、モルタルかサイディングボードか、また、サイディングボードなら何系のサイディングボードかによって、寿命が大きく異なります。

しかし、外壁の寿命を決定するのは素材だけではありません。どのような環境に設置されたかによっても異なります。例えば紫外線は、外壁の寿命を縮める1つの要素です。紫外線を長時間浴びることで、外壁は確実に傷んでいきます。そのため、紫外線が良く当たる部分の外壁と紫外線が当たりにくい北向きや陰になる部分の外壁とでは、劣化のスピードが大きく異なります。

2.1. 外壁の寿命を縮める要因

外壁の寿命を縮めるのは、紫外線だけではありません。雨や風、砂ぼこり、潮風、暑さ、寒さ、湿気も、外壁塗装や外壁材そのものの寿命を縮めます。

紫外線や雨などの日常的な刺激以外にも、例えば地震や火事などは外壁を傷める大きな原因になります。その他にも、自動車がぶつかったり、ボールを何度もぶつけたりといった物理的な刺激も、外壁の寿命を大きく損なう要因です。

3. メンテナンスを丁寧にすれば外壁は20年は持つ

モルタル外壁もサイディングボードも、素材自体は長寿命です。しかし、素材の寿命を長くするためにも、定期的なメンテナンスが必要です。潮風が当たる沿岸部や寒暖差の激しい内陸部などの過酷な自然環境の住宅は、穏やかな自然環境に立つ住宅よりこまめなメンテナンスがすすめられます。

メンテナンスの頻度は、外壁の上から塗られた塗料の種類によっても大きく左右されます。自然環境が過酷な地域は早めに、自然環境が穏やかな地域は平均~遅めにメンテナンスをすれば、外壁素材の寿命を少しでも延ばすことができるでしょう。

3.1. シリコン系塗料

アクリルシリコン系塗料は、省略してシリコン系塗料と呼ばれます。外壁面への密着性が高く耐久性に優れるため、一度塗布すれば10~15年程度は塗りなおしする必要がありません。ただし、寒暖差が激しい地域や潮風を恒常的に受けている場所に立つ建物は、環境に応じた短めのスパンで塗りなおすようにしてください。

シリコン系塗料は、ただ単に外壁素材を覆うだけでなく、プラスアルファの機能が付加された製品が多いです。例えば、赤外線を反射して室内温度の上昇を軽減する塗料も各メーカーから販売されていますが、ほとんどがアクリルシリコン系の塗料です。その他にも、防音効果や防水効果などが付加されたもの、耐候性の高いものなども、アクリルシリコン系塗料にはよく見られます。

3.2. アクリル系塗料

アクリル系塗料の耐用年数は5~8年程度です。シリコン系塗料と比べると寿命は半分ほどですので、頻繁な塗りなおしが必要になります。しかしながら、塗料自体の価格が安いため、初期費用を削減できるというメリットがあります。また、近い将来に建て替えを検討している場合も、元々の耐用年数が短く低価格のアクリル系塗料がおすすめです。

3.3. ウレタン系塗料

ウレタン系塗料は、耐久性に優れており、塗装面に汚れが付着しにくいという特徴があります。付加機能はアクリルシリコン系塗料と比べると少ないことが多いですが、低価格ですので人気があります。一度塗布すると8~12年は塗りなおしが不要ですので、メンテナンスが楽な点も人気の理由の1つです。

3.4. 光触媒系塗料

光触媒系塗料は、アクリルシリコン系塗料と同じく10~15年もの長寿命を誇る塗料です。日光が当たると塗装面に付着した汚れが分解され、雨で流れ落ちやすい状態になるため、外壁を常に美しい状態に保てるという特徴があります。美観を気にする方や汚れが目立ちやすい淡色系の壁にしたい方は、光触媒系塗料がおすすめです。

ただし、光触媒系塗料は価格が高く、ウレタン系塗料やアクリル系塗料の1.5~2倍ほどすることもあります。塗装工事業者と相談し、費用対効果を検討してから施工するようにしましょう。

3.5. フッ素系塗料

フッ素系塗料は、防汚効果が高く耐久性も高い塗料です。汚れがつきにくいだけでなく光沢も長期間キープしますので、外観が古びにくいというメリットもあります。耐用年数は外壁用塗料の中でももっとも長く、特に厳しい自然環境でないのなら15~20年ほど持ちます。外壁素材によっては、外壁自体を取り替えるまで一度も塗りなおさずに済むこともあります。

フッ素系塗料は、価格も外壁用塗料の中ではもっとも高いです。そのため、戸建て住宅よりは複合ビルや商業施設の外壁に使用されることが多いです。

4. 外壁を塗りなおすタイミング

外壁塗料の種類によって、ある程度の寿命は決まっています。塗料の寿命が尽きる前に塗りなおしを実施し、外壁素材そのものが傷みにくいようにしましょう。塗料の寿命が尽きる前であっても、以下の状態が見られたときは、すぐに外壁塗装を塗りなおしてください。

4.1. チョーキング現象

外壁を触ると白い粉がつくことを「チョーキング現象」と言います。チョーキング現象は、外壁塗料が劣化して剥げてきていることを意味しています。早めに塗料を塗りなおし、外壁を保護してください。

4.2. シーリング部分のひび割れ

サイディングボードのシーリング部分にひび割れが見られるときは、塗料が剥げてきている可能性も濃厚です。放置しておくとひび割れ部分から湿気が入り込み、外壁の下地部分に結露が付着したりカビが発生したりする恐れもあります。早めにリフォーム業者に依頼し、塗料を塗りなおしてもらいましょう。

4.3. サイディングボードの浮きや剥がれ

サイディングボード自体に浮きや剥がれが見られているときも、至急、塗りなおしが必要です。特に地面近くに浮きや剥がれは表れやすいので、こまめにチェックしてください。

5. 外壁のメンテナンスで20年は持たせよう

外壁塗装は、適度なタイミングで塗りなおすなら20年以上持たせることが可能です。環境や塗料の種類によって、寿命が尽きる前に塗りなおしを実施してください。また、寿命が来る前でも、チョーキング現象やシーリング部分のひび割れ、外壁自体の浮きや剥がれが見られたら早急に塗りなおしを実施しましょう。

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