素人のペンキ塗りは危険!屋根塗装は5つのポイントから優良業者を選ぶ

  • 【更新日】2023-05-29
素人のペンキ塗りは危険!屋根塗装は5つのポイントから優良業者を選ぶ

「屋根の塗装が剥がれてきてしまっている…、どうにかして塗り直したい」
「屋根の塗装は危険な気がするけど、素人にできるのだろうか…」

屋根は普段は目にするものではありませんが、時間の経過と共に劣化していくのは事実です。そして屋根の塗装が劣化することで、錆びやすくなり、防水性や断熱性が弱くなるというデメリットが発生します。そのため、屋根の塗装を自ら行おうと考える人も多いでしょう。

しかし、結論から述べると、屋根の塗装を素人が半端な知識で行うのは大きな危険が伴います。そのため、屋根にペンキを塗る際は専門業者に任せるべきです。今回の記事では、素人が行う屋根の塗装の危険と適切な業者の見つけ方を中心に解説します。

屋根から落下することは命をおびやかすものです。そのためコストカットしたいという意識から安易に自ら屋根にペンキを塗るのは控えるべきなのです。

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。 ▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

屋根のペンキ塗りを素人がすべきでない理由

冒頭で述べたとおり、素人が半端な知識で屋根にペンキを塗ろうとすると大きな危険を伴います。ここでは、屋根にペンキを塗る行為を素人がすべきではない理由をみていきましょう。理由を知ることで、最終的には業者に任せる際のコストを支払うべきということがわかります。

ペンキと塗料は性質が異なる

皆さんに耳馴染みのある「ペンキ」というのは、あくまでも「色を塗るだけ」に特化したもので、外壁塗装や屋根塗装で使用するものは「塗料」と呼ばれます

塗料には、顔料や樹脂、溶剤など耐久性を高める成分が含まれているので、「ペンキ」と「塗料」では性質が大きく異なります

誤って「ペンキ」を塗ってしまうと、下地と密着せず剥がれに繋がったり、かえって建物を傷める原因となってしまいます。

落下の危険性

平面になっている屋根であっても、斜面になっている屋根であってもペンキを塗る際は必ず落下の危険が存在します。もちろん実際は命綱をつけての作業となりますが、命綱の結び方、結ぶ位置などについて一つでも誤りが介在すると、それがそのまま命の危険に繋がります。
また素人はそもそもペンキ塗りの作業に慣れていないため、ペンキ塗りをしようとする素人は屋根の上で慣れない作業をすることとなります。そこにどれほどの危険が待っているか、最早言葉にする必要もないくらいです。このように素人が屋根の上でペンキを塗ることには大きな危険が存在するのです。

厚生労働省がまとめた「平成29年 労働災害統計 」によると、建設業を営むプロであっても年間で5,163件の墜落・転落事故を起こしています。そして、そのうちの135件は死亡事故となっています。万全の態勢を整えているプロでさえこのありさまなのです。素人が同じことをすると、事故の割合はさらに高まるでしょう。

屋根の種類により塗装作業が異なる

一口に屋根といっても、具体的にはいくつかの種類があります。代表的なものは以下の3つとなります。

・ストレート屋根
・トタン屋根
・モニエル屋根

これらの屋根については塗装の工程に違いが存在します。そのため素人が半端な知識で屋根の塗装を行うと、かえって屋根を痛めてしまう恐れがあるのです。例えば、ストレート屋根については下塗りの後に、屋根板と屋根板の間にタスペーサーという雨漏り防止の役割を持つ部材をさし込む必要があります。この工程はトタン屋根とモニエル屋根の塗装にはないものです。

こういった細かい塗装工程の違いがあるため、素人が屋根の塗装をすることは技術の面からも難しくなっているのですね。

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失敗したときの影響が大きい

前述したとおり、素人が屋根の塗装を行うと落下の危険性があり、また工程を誤ることでかえって屋根を痛める恐れがあります。これらに代表される失敗が起こったとき、高いリスクがあるのも屋根塗装の特徴です。それこそ、誤って屋根の一部を破損してしまうと、そこから雨漏りが発生することもあります。そして雨がしみ込み、建物の内部材まで腐食してしまう恐れすらあるのです。

このように屋根塗装は外塀塗装と異なり、失敗したときの影響が大きいのです。もちろん小さな失敗で建物全体が駄目になることこそありませんが、やはり素人が安易に手を出すべきではないでしょう。

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悪徳業者を避けよう

以上のように屋根塗装は素人が行うべきではありません。そのため屋根にペンキを塗るのであれば、専門業者に依頼することとなります。そのため、ここでは優良業者と悪徳業者について解説します。

悪徳業者による被害

業者を選ぶ際は、悪徳業者を避けて優良業者を選ばなければなりません。それを怠ると、以下のような被害の恐れがあります。


  • ・過度に高い料金を請求される
  • ・塗装が杜撰で、すぐに再塗装が必要となる
  • ・屋根以外の建材にダメージを受けることとなる

屋根の塗装は素人には相場価格がわからないものです。そのため、こういった素人の無知につけ込む形で詐欺まがいの業務を行う悪徳業者が確かに存在しているのです。また業者の腕が未熟であると、高い料金を請求しつつも実際の修理は杜撰なものとなる恐れもあります。その際は再修理が必要となり、また最悪の場合は杜撰な修理が屋根以外の建材にダメージを与えることすらあるのです。

悪徳業者の5つの特徴

屋根塗装の悪徳業者を見分けるためには、まずは悪徳業者の特徴を知ることが必要となります。悪徳業者は以下のような特徴を備えつつ、あなたに近づいてきます。

 

これらは全てあなたに高い料金を請求することを目的として行われます。大幅な値引きすらがそのためのトリックに他ならないのです。具体的に、悪徳業者が大幅な値引きをする際は、あらかじめ曖昧な内訳を利用して相場の10倍程度の料金を算出します。

そして「お客様だけの大サービスで、ここから更に60%OFFにします」と述べるのです。そもそもが相場の10倍であるものを60%OFFにしたところで、結局、あなたは相場の4倍の料金を支払うこととなります。これが悪徳業者の手口なのです。

また悪徳業者はあなたに業者探しをさせる暇を与えないために、訪問販売を行い、その場での契約を迫ります。もちろん「このまま屋根を放置しておくと、取り返しのつかない被害が出ます」といった不安を煽るトークを利用してです。このような悪徳業者は絶対に避ける必要があります。

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優良業者の見つるための5つのポイント

ここまで説明してきたとおり、屋根塗装を依頼する際は悪徳業者を絶対に避けなければなりません。前述したポイントを頭に入れて、訪問販売してくる悪徳業者はきっぱりと断りましょう。その上で以下のポイントから優良業者を探していきます。

 

優良業者の特徴としては、とにかく全工程が顧客目線にたっているという点が挙げられます。そのため屋根の状況を写真に撮ってわかりやすく説明してくれるのです。また見積もりの内容は、人件費、材料原価、交通費などのように細かく分けられているのも大きな特徴です。

さらにそれらを補完するためにも、あなた自身がインターネットを用いて候補となっている業者の評判を調査するのもおすすめです。SNSなどに口コミが書かれていることもあるので、手間を惜しまずに調査しましょう。

そして、業者を選ぶ際は必ず相見積もりをとります。相見積もりとは、複数の業者に見積もりをお願いすることを指します。そうすることで、複数の業者を比較することができ、よりあなたに合ったものを見つけることができるのです。

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優良業者に依頼した場合の費用と作業日数

以上のようにして屋根塗装の優良業者を見つけて依頼をした場合、費用と作業日数はおおむね以下のとおりとなります。ストレート屋根100㎡についてのものを参考として挙げます。

・費用:30万円~60万円(塗料の質により変化)
・作業日数:3日~7日(乾燥期間含む)

つまり屋根塗装を依頼する場合は50万円程度を念頭においておくと良いのです。もちろん屋根のタイプや広さによって実際の費用は変わってくるため、業者と綿密な打ち合わせをしたうえで見積もりを見て契約するか否かを判断していくこととなります。
また作業期間については最低でも3日はかかるとみておいてください。つまり「うちなら屋根塗装を1日で終わらせられます」のような言葉は信用に値しないということです。こういった知識も悪徳業者を避けるために使うことができますね。

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屋根塗装当日の流れ

業者に屋根塗装を依頼した場合、以下のような流れとなることが一般的です。

塗装当日の流れ

  • 1. 契約
  • 2. ご近所へ屋根塗装をする旨の挨拶をする
  • 3. 業者が足場を組む
  • 4. マスキング
  • 5. 屋根洗浄
  • 6. 下地処理
  • 7. 下塗り
  • 8. 中塗り
  • 9. 上塗り
  • 10. 完成

「下塗り→中塗り→上塗り」の工程の中には屋根の材質に合わせた特殊な作業が発生する場合がありますが、一般的には上記のような流れで塗装は進んでいきます。あなたが注意すべきは、業者が足場を組む前にご近所に挨拶を済ませておくことでしょう。塗装なのでそこまで大きな音は発生しませんが、それでも足場組立てや洗浄の際には一定の騒音があります。
休憩中の作業員に対して冷たい飲み物やお菓子を出そうか迷う場合もあるでしょうが、これはあなたの自己判断で問題ありません。それこそ業者によっては、はじめから「一切必要ありません」と断りを入れるところもあります。しかし、暑い日の作業で冷たい飲み物が出てきて悪い気のする人はいないので、あなたに余裕があれば用意しても問題ないでしょう。

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まとめ

いかがだったでしょうか。今回は屋根のペンキ塗りについて解説しました。結論としては、屋根のペンキ塗りは半端な知識で素人が行おうとすると命を脅かす危険があります。そのため専門業者に依頼するべきです。

そのうえで業者を選ぶ際は、以下のポイントに注意してください。

業者選びのポイント


  • 訪問販売と大幅値引きが特徴の悪徳業者は避ける

  • 顧客目線で詳細な見積もりを提示する優良業者を選ぶ

  • 業者が作業を始める前にご近所に挨拶をしよう

屋根は日頃から風雨にさらされているため、10年~15年に1度は塗装し直す必要が出てきます。適切な塗装をすることで屋根の耐久性や断熱性が向上するので、しっかりと優良業者を選びましょう。

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