ペンキの臭いによる健康被害と対策。子供と妊婦は要注意!

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ペンキの臭いが嫌い。
こう感じた人は、少なくありません。

そして...
「ペンキの臭いの原因は何なの?」
「ペンキの臭いって、安全?」
「臭いを防ぐには、どんな対策が必要?」
といった疑問が感じられませんか?

記事では、この疑問を解決するために...
「ペンキの臭いの原因」
「ペンキの臭いの被害」
「ペンキの臭い対策」
について、分かりやすく解説します。

結論から申し上げると...
ペンキの臭いは「有機溶剤」が原因で、これは人体にとって有害です。

記事を読めば、なぜペンキの臭いが有害なのか、どのような対策が必要なのか分かります。

2、3分程度で読めるので、ぜひ、ご覧ください。

Point
  • ペンキの臭いは、油性塗料に使われる「有機溶剤」が原因。
  • ペンキの臭いは、以下の点に注意。
  •  ▶有機溶剤の長期間吸入。
     ▶有機溶剤の一時的な過剰摂取。
     ▶有機溶剤の皮膚からの侵入。
     ▶乳児、妊婦の有機溶剤の摂取。
     ▶ペットの有機溶剤の摂取。
     以上の点は、必ず避けてください。


  • ペンキの臭いは、以下の対策が必要。
  •  ▶水性塗料を使う。
     ▶マスクを着用する。
     ▶肌を露出しない格好をする。
     ▶外泊する。
     など...


  • 外壁塗装を行う場合、周囲へ配慮する。

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    1. 臭いが強いペンキの種類

    ペンキにも、臭いの強いペンキと、そうでないペンキがあります。これは「シンナー」と呼ばれる有機溶剤が原因です。

    そして、この有機溶剤は「油性塗料」を薄めるために用いられます。対して、水性塗料は水で薄めるため、臭いが強くありません。

    では、油性塗料と水性塗料は、具体的にどのような違いがあるのか見てみましょう。


    シンナーについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

    1.1. 油性塗料と水性塗料

    油性塗料と水性塗料の違いは、以下の通りです。

    塗料 特徴 臭い
    油性塗料 「有機溶剤」で薄めてから使う。 臭いが強い。
    水性塗料 「水」で薄めてから使う。 臭いが薄い。

    表のように、油性塗料と水性塗料は薄め液(薄める液体)が違い、それぞれ臭いも違います。

    ここでは、油性塗料に使う「有機溶剤」が臭いの原因になる点だけ押さえてください。


    油性塗料と水性塗料の違いについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

    2. ペンキの臭いが人体に与える影響

    ペンキの臭いは、人の健康に被害を与えます。これは、油性塗料に含まれる「有機溶剤」が原因です。

    この有機溶剤が、ペンキの臭いとなり、私たちの健康を脅かします。

    それでは、具体的にどのような対策、被害があるのか見てみましょう。

    2.1. 塗料を扱う事業における義務

    厚生労働省では、日常的に塗料を使用する業務に「濃度の測定・作業員のマスク着用・特殊健康診断」などを義務づけています。

    これは、有機溶剤を長期間吸入して、人体に悪影響を与えないためです。

    もし、厚生労働省が定めた義務を無視すると、人体に重大な被害をもたらします。

    つまり、有機溶剤を長期間吸入し続けてはいけません。

    一時的な吸入なら問題ないが...

    一時的な吸入なら問題ありません。有機溶剤は多量に摂取すると問題ですが、一時的に、少量なら大きな心配は無いでしょう。

    ただし、一時的に過剰摂取した場合は要注意です。また、乳児、妊婦は少量でも吸わないよう注意してください。

    多くの場合、一時的な問題ありませんが、過剰摂取、乳児や妊婦の吸入は避けましょう。

    皮膚に注意

    油性塗料を使う場合、皮膚に注意してください。なぜなら、有機溶剤は皮膚から体内に侵入する恐れがあるからです。

    そのため、長袖、長ズボン、ゴーグル、作業手袋など全身を防護して作業に臨みましょう。

    口だけでなく、皮膚への対策も忘れないでください。

    2.2. 有機溶剤の吸引が人体にもたらす被害

    有機溶剤は、以下のような健康被害をもたらします。

    部位 健康被害の内容
    かすみ、焦点が合わなくなる、視力の低下、眩しさ、涙が出やすくなる
    かゆみ、痛み、耳鳴り、中耳炎、めまい
    鼻水、鼻づまり、かゆみ、痛み、鼻血
    口・喉 乾燥、よだれ、味覚障害、かゆみ、痛み、咀嚼力の低下
    呼吸器 咳、呼吸が浅くなる、ゼーゼーという呼吸音
    消化器 下痢、吐き気、痛み、圧迫炎、炎症
    皮膚 湿疹、かゆみ、痛み、多汗
    筋肉・関節 筋肉痛、関節痛、各部位のコリ
    精神・神経 鬱、不眠、思考力の低下、食欲減退、頭痛

    これらの例は、あくまで一部です。ひどい場合だと血液や脳に大きな影響を与えます。

    ペンキの臭いを長く感じていて、以上のような症状が出ている場合は注意しましょう。

    2.3. 乳児、妊婦は要注意

    有機溶剤は、乳児、妊婦に要注意です。

    なぜなら、乳児は化学物質の影響を受けやすく、妊婦の場合、有機溶剤の有害成分を摂取すると、胎児に悪影響を及ぼす危険性があるからです。

    通常は少量の摂取でも問題ありませんが、乳児、妊婦は少量でも気を付ける必要があります。

    そのため、乳児や妊婦はペンキの臭いが強い場所へ近づかないよう注意しましょう。

    ペットも注意

    有機溶剤の臭いは、ペットも注意しましょう。これは、溶剤に含まれている「VOC (揮発性有機化合物)」が原因です。

    正確には、VOCにある「芳香族炭化水素」の影響だと言われています。

    この成分により、ペットの食欲が無くなったり、吠えたり、皮膚の炎症など、複数の症状が発生します。

    そのため、有機溶剤を使用する場合は、ペットの注意も大切です。

    3. ペンキの臭い対策

    有機溶剤を避けるためにも、ペンキの臭い対策を行いましょう。

    ペンキの臭い対策は、以下の場合によって違います。

  • 業者に塗装を任せる場合
  • 自ら塗装をする場合
  • それでは、それぞれの対策を見ていきましょう。

    3.1. 業者に塗装を任せる場合

    業者に塗装を任せる場合、以下の対策を行いましょう。

  • 水性塗料を使ってもらう
  • 「養生シート」をお願いする
  • 作業の見学はマスクを着用
  • 塗装中は外泊する
  • 具体的には、次のようになります。

    水性塗料を使ってもらう

    油性塗料ではなく「水性塗料」を使ってもらいましょう。水性塗料なら、有機溶剤を使用しないので、体に悪影響を与えません。

    また、最近の水性塗料は性能が高く、価格も安いため、おすすめです。

    ただ塗膜の寿命が短く、雨に弱いため、使用については業者と相談しましょう。

    「養生シート」をお願いする

    油性塗料を使用する場合、養生シートをお願いしましょう。これは、室内に臭いが入らないようにするためです。

    特に、通気口や窓はしっかり貼ってもらいましょう。

    また換気は、作業の工程で出来る時出来ない時があります。事前に業者へ確認しましょう。

    室内までペンキの臭いに覆われないためにも、養生は大切です。

    作業の見学はマスクを着用

    作業の見学は、必ずマスクを着用してください。これは有機溶剤を吸入しないためです。

    できれば、ホームセンターに売っている「防毒マスク」を着用しましょう。有害成分を含んだ空気をろ過してくれます。

    作業中の見学で、悪影響を防ぐためにも、マスクは必ず着用しましょう。

    塗装中は外泊する

    ペンキの臭いが非常に気になるなら、数時間は外泊しましょう。外泊すれば、ペンキの臭いを嗅がないで済みます。

    あるいは、ペンキの臭いは塗装後から一週間は臭いが残るため、塗装が終わってからの外泊もおすすめです。

    また、乳児、妊婦がいる家庭は、有機溶剤を避けるためにも、外泊を推奨します。

    ペンキの臭いを懸念されている人は、外泊を行いましょう。

    3.2. 自ら塗装をする場合

    自ら塗装する場合、以下の対策を行いましょう。

    対策 理由
    水性塗料を選ぶ 有機溶剤の悪影響を防ぐため。
    マスクを着用する 有機溶剤の吸入を防ぐため。防毒マスクの着用など。
    肌が露出しない服装にする 有機溶剤が皮膚から体内へ侵入するのを防ぐため。(長袖長ズボンを推奨)
    室内の場合、常に換気する 室内にペンキの臭いを溜めないため。
    不調に感じたら作業をやめる 有機溶剤による悪影響を避けるため。
    家族を外泊させる 有機溶剤による悪影響を避けるため。

    自分で塗装する場合、以上の対策を行ってください。

    特に、マスクの着用長袖長ズボンなどの着用は忘れないように注意しましょう。

    4. 外壁塗装は周囲に配慮しよう

    外壁塗装を行うなら、周囲へ配慮をしましょう。これは、近所トラブルを防ぐためです。

    外壁塗装は臭いのほか、粉塵、騒音などが発生するため、周囲に迷惑がかかります。これが原因でトラブルにならないためにも、近所へ挨拶しましょう。

    具体的に、以下の点を伝えると安心です。

  • 塗装工事の開始日と終了日
  • 工事用車両が出入りする恐れ
  • 臭い・騒音・粉塵の恐れ
  • 業者が挨拶回りをする場合もありますが、念のため、ご自身でお伝えするとトラブルを回避できます。

    外壁塗装を行うなら、事前に周囲へ配慮しましょう。

    5. まとめ

    ここまで、ペンキの臭いについて解説しました。

    ペンキの臭いは、人体にとって有害です。そのため十分な対策を取りましょう。

    以下は、記事のポイントです。

  • ペンキの臭いは、油性塗料に使われる「有機溶剤」が原因。
  • ペンキの臭いは、以下の点に注意。
  •  ▶有機溶剤の長期間吸入。
     ▶有機溶剤の一時的な過剰摂取。
     ▶有機溶剤の皮膚からの侵入。
     ▶乳児、妊婦の有機溶剤の摂取。
     ▶ペットの有機溶剤の摂取。
     以上の点は、必ず避けてください。

  • ペンキの臭いは、以下の対策が必要。
  •  ▶水性塗料を使う。
     ▶マスクを着用する。
     ▶肌を露出しない格好をする。
     ▶外泊する。
     など...

  • 外壁塗装を行う場合、周囲へ配慮する。
  • 以上の点を押さえて、ペンキの臭いは十分に警戒しましょう。

    もし、まだペンキの臭いが不安に感じれば、業者に相談してみてはいかがでしょうか?


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    この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

    監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

    塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

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