光触媒塗料ハイドロテクトの費用対効果とは?メリット・デメリットを徹底解剖!

  • 【更新日】2022-12-21
光触媒塗料ハイドロテクトの費用対効果とは?メリット・デメリットを徹底解剖!

出典:TOTO中部販売の外装建材事業

TOTO株式会社の技術「ハイドロテクト」は、光触媒の力でセルフクリーニングと空気浄化を実施します。
ハイドロテクト技術が応用されたトイレや床材、壁材なども販売されていますが、2017年までは塗料「ハイドロテクトカラーコート」や「ハイドロテクトコート」としても販売されていました。
光触媒技術を使ったハイドロテクト塗料の費用対効果、メリットやデメリットを徹底的に解説します。

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ハイドロテクトとは?

ハイドロテクトとは、光触媒を利用して建物と環境を浄化する技術を指すTOTOのオリジナルブランドです。ハイドロテクト技術が活用された素材に太陽光が当たると、付着した汚れが分解されて落としやすい状態になります。その後、雨が降ると自然に汚れが流されますので、特に掃除をしなくてもセルフクリーニングで常にきれいな状態を保てるのです。

ハイドロテクト技術はTOTOの自社製品にも活用されています。例えば、便器や床用タイル、壁材などのセラミック製品にハイドロテクト技術が活用されたものは、「ハイドロセラ」として販売されています。セルフクリーニング作用がありますので、汚れやにおいが付着しやすいトイレの空間を中心に使われています。

また、ハイドロテクト技術が活用された素材は、汚れがつきにくくなるだけでなく、周囲の環境を浄化する効果も発揮します。大気中の窒素酸化物を除去し、空気を正常な状態に保ちます。

ハイドロテクトカラーコートとは?

すでにハイドロテクト技術が活用されたハイドロセラなどの製品を使うと、セルフクリーニング作用が期待できるだけでなく、設置した空間の空気浄化も期待できます。しかし、ハイドロセラを使わなくても、ハイドロテクト技術が応用された塗料を塗装することで、好きな場所にハイドロテクト技術を応用することができます。

外壁や内壁などに簡単にハイドロテクト技術を加えることができるのが、ハイドロテクトカラーコートやハイドロテクトコートです。ただし、長年にわたってハイドロテクトカラーコートやハイドロテクトコートはさまざまな製品を販売していましたが、2017年に生産停止して2022年で5年になります。現在で在庫が残っている工務店は少ないかもしれません。

また注意点として、塗料としてではなく、すでにハイドロテクト技術が使われた既製のタイル(ハイドロセラ等)などを施工することが一般的です。

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ハイドロテクトの特徴

ハイドロテクトカラーコートやハイドロテクトコートで塗装すると、ハイドロセラなどの製品を使わなくてもハイドロテクト技術を住宅に取り入れることができます。シリコン樹脂やフッ素樹脂を使う塗料が一般的ですが、環境に配慮した塗料を検討しているなら、光触媒を使った塗料も検討してください。

ハイドロテクト技術の特徴としては、セルフクリーニング効果と空気清浄、遮熱効果の3つを挙げることができます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

セルフクリーニング効果

ハイドロテクト加工がしてある素材、もしくはハイドロテクトコートなどで塗装した素材は、セルフクリーニング効果を発揮します。セルフクリーニングとは、その名の通り、他人の手を借りずに清浄さを保つことを意味します。ハイドロテクトでは、次の流れでセルフクリーニングを実施します。

1. 酸化チタンと日光で汚れを分解する

ハイドロテクトカラーコートやハイドロテクトコートには、顔料に酸化チタンが使われています。酸化チタンは太陽光と反応すると活性酸素を合成し、汚れを分解しやすい状態を作ります。つまり、太陽光を浴びれば浴びるほど、汚れが分解されやすくなるのです。なお、酸化チタンは環境にやさしい成分ですので、酸化チタンが含まれたハイドロテクトカラーコートは環境汚染を促進させません。

2. 雨で汚れが流れ落ちる

汚れが分解されると、雨で簡単に落ちやすい状態になります。もちろん、雨でなくてもホースで水をかけても汚れは落ちますので、雨が降らない時期はハイドロテクト加工した部分に軽く水をかけても良いでしょう。

3.抗菌・抗ウイルス・防汚・防臭効果で汚れを付着しにくくする

ハイドロテクト加工を施すと、抗菌・抗ウイルス・防汚・防臭効果も得られ、汚れがつきにくくなります。汚れがつきにくくなると美しい外観を保ちやすくなるだけでなく、活性酸素による汚れ分解も進行しやすくなりますので、セルフクリーニング効果も向上します。

空気浄化効果

ハイドロテクト加工されている外壁や床材には、空気浄化効果があります。自動車などから排出される窒素酸化物などの有毒成分を分解し、清浄な空気を保ちます。庭に十分な木々を植えられないときには、外壁をハイドロテクト加工することで清浄な空間を作りましょう。

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ハイドロテクトのメリット

外壁材として、ハイドロテクト製品を検討している方もいらっしゃるでしょう。また、外壁塗料として、工務店などからハイドロテクトカラーコートやハイドロテクトコートを勧められている方もいるのではないでしょうか。ハイドロテクト製品を使うとどのようなメリットがあるのかまとめましたので、ぜひ導入する前にご覧ください。

美しい外観を長期間キープできる

ハイドロテクト加工された外壁はセルフクリーニング効果がありますので、美しい外観を長期間キープできます。藻やカビなどの微生物も付着しにくいため、海岸部などの水が近い環境でも美しさが長続きします。

掃除の手間が短縮できる

美しさを長くキープできるということは、掃除が簡単にできるということです。トイレや浴室などのカビが発生しやすい場所にハイドロテクト加工した壁材を使うなら、掃除時間を大幅に短縮できるだけでなく、カビによる不快なにおいも抑えられます。

実は費用対効果も優れている

ハイドロテクトカラーコートやハイドロテクトコートは、一般的な外壁用塗料より高額な塗料です。外壁は塗布する面積が広いですので、塗料が高価格になると数十万円~数百万円単位で建築代金が高くなってしまいます。

しかし、通常の外壁用塗料は5~10年ほどしか持ちませんが、ハイドロテクトカラーコートやハイドロテクトコートは20年ほど持ちます。そのため、塗りなおす回数を2分の1~4分の1に大幅に減らすことができ、長期的に見ればリフォーム費用を削減できます。当座の費用だけでなく長い視点で見るならば、ハイドロテクトカラーコートなどのハイドロテクト製品は費用対効果に優れていると言えるのです。

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ハイドロテクトのデメリット

良い点が多いハイドロテクト製品やハイドロテクト塗料ですが、少なからぬデメリットが存在します。特に次の2つのデメリットは、ハイドロテクト製品を使って施工する前に吟味する必要があります。

濃い色にはできない

ハイドロテクト加工の製品には、酸化チタンが含まれています。酸化チタンが含まれた顔料は白色ですので、ハイドロテクトコートやハイドロテクトカラーコートも白を地長としたカラーラインナップとなっています。濃い色をご希望の方には、理想的な塗料は見つからない可能性があります。

生産停止のため、再入手が困難

ハイドロテクトコートとハイドロテクトカラーコートの最大のデメリットは、すでに製造を停止しているという点です。そのため、セルフクリーニング効果が薄れても、工務店に在庫がない限り塗りなおすことはできません。

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ハイドロテクトがおすすめの人とは?

ハイドロテクト製品やハイドロテクトコートは、次の人におすすめの塗料です。

・藻やカビなどが外壁や内壁に付着しやすい環境にお住まいの人
・いつでも美しい外観や水回りをキープしたい人
・掃除の手間をできるだけ省きたい人
・空気の汚れに敏感な人
・環境に配慮した住宅を建てたい人

ハイドロテクトをおすすめできない人とは?

何度も外壁を塗りなおして、長く住み続ける住宅を作りたいと考えている方には、すでに塗料が製造停止となっているハイドロテクトコート等の塗料はおすすめできません。どうしてもハイドロテクト技術を導入したい場合は、塗料ではなく壁材や床材などの既製品を使うことをおすすめします。ハイドロテクト加工された壁材や床材は販売中ですし、人気も高く、マンションのオプション商品としても活用されています。

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塗料としてではなく壁材としてハイドロテクトを導入しよう

ハイドロテクトはセルフクリーニング効果だけでなく空気清浄効果もあるため、周囲の環境を良くする効果も期待できます。しかし塗料としての販売は終了していますので、現在も使用できるかはご注意ください。。ハイドロテクト製品は効果が長持ちする製品ですので、費用対効果は優れていると言えるでしょう。

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