外壁塗装下塗りは必須!下塗りの重要性とポイントを解説

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外壁の塗装を考える際、どうして何度も塗るのか疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
外部から見えるのは、最後に上塗りした部分だけです。このため1回だけ塗れば安くなり、手間もかからずに済むと考える方もいるでしょう。

しかし下塗りは外壁塗装において、重要な役割を担っています。美しい塗装を長持ちさせる上で、下塗りは欠かせません。

本記事では下塗りの役割や重要性、作業時のポイントなどを解説します。


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1. 下塗りとは何か?

下塗りとは、下地と上塗りの間に塗料を塗る工程を指します。本記事では最初に、下塗りの特徴から説明します。

1.1. 上塗りとは塗料の種類が違う

下塗りに使う塗料は、表面に見えるものではありません。一方で、下地と上塗り用の塗料とをくっつける働きが求められます。

従って下塗り用の塗料は、上塗り用と異なる製品が使用されます。また下塗り用の塗料は木や鉄など、素材別に販売されていることも特徴です。下塗りに使用される塗料は、主に以下の2種類に分けられます。

・プライマーやシーラー
・フィラー

「プライマーの基礎知識についてを知りたい」という方は下記記事がオススメです。
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シーラーやプライマーは下地が塗料を吸い込むことを防ぎ、また上塗り用の塗料と密着させる働きをします。液状はサラサラとしており、薄く塗られることが特徴です。劣化した下地や吸い込みが多い下地には、浸透性を持ったシーラーが使用されます。

一方でフィラーは、とろみのある液状の製品です。外壁の凹凸や、小さなひび割れの補修などに使われるため、シーラーやプライマーよりも厚く塗られる場合が多いです。近年では、微弾性フィラーも多く使われます。

下地の状況によっては2回以上下塗りを行い、また2種類以上の塗料を組み合わせる場合もあります。例えば塗料を塗っても下地がどんどん吸収する場合は、フィラーを2回塗る必要があります。また下地に小さなひび割れがある場合は、シーラーの後にフィラーを塗ります。

良い塗装を行うためにも、下塗りを行う場合は下地の状態にあわせて、塗料を使い分けることが求められます。

2. 下塗りの役割

下塗りは上塗りとは異なり、塗った塗料は外から見えません。しかし下塗りには上塗り用の塗料とは異なる目的がありますから、塗装において欠かせない工程です。

2.1. 下地と上塗りする塗料とを接着する

下塗りの主な役割の1つに、下地と上塗りに使う塗料とを接着する、接着剤としての役割があげられます。上塗りに使われる塗料は、接着力が強くないものが多いです。このため間に下塗りする塗料を挟むことで、はがれにくい塗膜に仕上げられます。

2.2. 塗料の吸い込みを防ぐ

外壁は、吸収しやすい材料でできている場合もあります。この場合、直接上塗り用の塗料を塗ると材料に吸収される量が多くなり、余分に塗料を用意しなければなりません。

しっかり下塗りをすることで、上塗りに使う塗料が材料に吸収されることを防ぎます。これにより、適正な量の塗料で美しい塗装に仕上げることが可能です。

2.3. 下地の色を隠す

【フリー素材】(取得元:写真AC「外壁塗装作業」(ID:2013483):https://www.photo-ac.com/main/detail/2013483?title=%E5%A4%96%E5%A3%81%E5%A1%97%E8%A3%85%E4%BD%9C%E6%A5%AD)

塗装をする際には、下地の色と大きく異なる色を使いたい場合もあります。たとえば黒の下地に、白の塗装をしたいといった例があげられます。

この場合は下塗りの塗料を白にしたり、上塗りで使う塗料と似た色を選ぶことが有効です。下塗りに使う塗料の色をうまく選ぶことで下地の色を隠し、上塗り用の塗料で思い通りの色を出すことが可能です。

2.4. さび止めをする

金属に塗装をする場合、下塗り用の塗料にはさびを防ぐ機能も必要です。この場合、下塗り用の塗料には、さび止めの機能が含まれた「さび止めプライマー」も使われます。

3. 下塗りの重要性

もし下塗りをせずに直接上塗り用の塗料を塗ると、後日さまざまな問題が起きることになりかねません。ここでは下塗りの重要性を解説します。

3.1. 下塗りをしないと、塗料がはがれるおそれがある



さきに説明した通り、上塗り用塗料の接着力は強くない場合も多いです。従って下地の上に直接上塗り用の塗料を塗ると、そのときはきれいに塗れていても、1~2年経過するとはがれ始める場合も少なくありません。

下塗り用の塗料には下地と上塗り用塗料とを接着して、塗料のはがれを防ぐという目的があります。この点で、下塗りをきちんと行うことは重要です。

また一部の上塗り用塗料には、下塗りが不要と書かれている商品もあります。しかし下塗りを省けるケースは、下地の状態がよい場合のみという場合が多いです。従って多くのケースでは、下塗りを省略することはできません。

3.2. 上塗りで思い通りの色を出すために必要

下塗りは、上塗りで求める色を出すために重要な作業です。もし下地と上塗り用塗料の色が大きく異なる場合、そのまま上塗り用の塗料を塗ると下地の色が透けてしまい、思い通りの色が出せなくなってしまいます。

一方で下塗り用の塗料には、白で着色されている商品もあります。下塗りで白を塗ることで、下地の色が何であるかにかかわらず、上塗りで思い通りの色を出すことが可能です。

3.3. 塗装にかかる費用が低減する

一般的に上塗り用塗料の価格は、下塗り用の塗料よりも高価となるケースが多いです。従って下塗りをきちんと行えば、下地が上塗り塗料を吸収しにくくなります。このため上塗り用塗料の使用量を抑えることができ、塗装コストの低減につなげることが可能です。

4. 下塗りの手順

ここまでは下塗りの果たす役割と、その重要性を解説しました。

それでは、実際の下塗りはどのように行えばよいのでしょうか。ここでは下塗りに必要な道具と、その手順を解説します。

4.1. 用意するもの

下塗りの塗装で必要な道具は、以下の通りとなります。このうち「塗る」ことに直接関係する道具は、以下の通りとなります。

・塗料
・うすめ液(水性塗料なら水、油性塗料の場合はペイントうすめ液)
・はけ、ローラー(水性用や油性用など、用途が指定されている製品もあります)
・バケツ
・マスク、ゴーグル、手袋(有害物質を体内に取り込むことを防ぐため)

また以下にあげる物も、作業に関連する道具として必要です。これらは塗装箇所の周辺を汚さないようにしたり、下地処理を行う目的で使われます。

・足場(2階建てなど、高所作業の場合)
・養生シートやブルーシート
・マスキングテープ、養生テープ、マスカー
・シーリング材やコーキングガン
・高圧洗浄機
・さびがある場合は、ワイヤーブラシや金属製のたわし、サンドペーパーなど

塗料や塗装する場所によっては、これ以外の道具も使われます。あらかじめ塗料に書かれている説明書きなどを、よく確認しておきましょう。

4.2. 塗り方のポイント

下塗り用の塗料は、下地にきちんと付着させる必要があります。そのため塗料は、上下左右からまんべんなく塗りましょう。

またローラーなどに多くの量をつけると均一に塗れず、仕上がりに悪い影響を及ぼします。塗料の説明書きに書かれた量を守り、すばやく塗りましょう。少なくとも、垂れてくるほど多くの塗料をつけてはいけません。

4.3. 下塗りは1回とは限らない

下塗りの回数は、1回とは限りません。以下にあげるケースでは、下塗りを2回以上行うことが必要です。

・劣化が激しい下地の場合
・吸い込みが多い下地の場合

複数の塗料を使う場合は、先にシーラーやプライマーを塗り、その後にフィラーを塗ります。2回目以降の下塗りを行う場合は、前の塗料が乾いたことを確認してから次の塗装を行いましょう。指で強く押して指紋が残らない状態になったら、次の塗装が可能です。

5. 下塗りに使う塗料の選び方

下塗りに使う塗料は、この後の工程で行われる上塗りをスムーズに行うために、適切な種類の製品を使う必要があります。

ここでは下塗り用の塗料を選ぶためのポイントを解説します。

5.1. 下地の状態を考えて、塗料を選ぶ

下塗りは、上塗り用塗料での塗装をきれいに行うためには欠かせません。下塗り後の外壁に凹凸があると、いくら上塗りを行っても美しく仕上がりません。

このため下塗りの塗料は、下地の状態に合わせて製品を選ぶ必要があります。現場の状況によってはシーラーとフィラーなど、複数の塗料を組み合わせることも求められます。

5.2. 下地だけでなく、上塗り用塗料との相性も要チェック

下塗り用塗料は下地と上塗り用塗料との接着剤という特性があるため、両方との相性をチェックする必要があります。どの下地に使えるか、どの上塗り用塗料に使えるかの情報は、塗料の説明書きに書かれています。面倒ですがよく読んだ上で、上塗り用塗料と一緒に選びましょう。

たとえば下塗りに弾性塗料を使うと、上塗り用塗料も弾性塗料を選ばなければなりません。また下地がガルバリウム鋼板などの場合は、密着性の高い塗料を選ぶことが求められます。

下塗り用塗料の主な色には、透明、白、さび色があります。どのような色で塗装したいかということも踏まえて、下塗り用塗料の色を選びましょう。

5.3. 水性と油性では、うすめ液などが異なる

下塗り用の塗料には、大きく水性と油性に分けられます。ただし木材は水性、金属は油性という単純なものではありません。木材でも油性塗料を使う場合もあれば、金属で水性塗料を使う場合もあります。

水性塗料と油性塗料では、うすめ液にも違いがあります。水性塗料は、水をうすめ液として使えます。一方で油性塗料は、指定のペイントうすめ液の購入が必要です。またうすめ液の量は、どちらも塗料の5~10%までとしている場合が多いです。

6. 下塗りの際の注意点

下塗りを行う際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。本記事の最後に、下塗りを成功させるためのポイントを確認していきましょう。

6.1. 下塗り前の洗浄はしっかり行う

下塗り前には、下地についたごみや汚れを落とすことが必須です。多くの場合は高圧洗浄機が使われます。またさびは金属製のたわしやワイヤーブラシなどを使って、しっかり落としましょう。

もしごみがついたまま塗装した場合、その部分で凹凸が発生します。塗膜は下塗り・上塗りとも薄いため、凹凸を隠すことは難しいです。このため塗装後にごみの形がそのまま浮き出てしまい、美観を損ねてしまいます。またごみの部分で、塗膜がはがれやすくなることもデメリットです。

一方で汚れやさびがついたまま塗装した場合、汚れが下地を傷める場合があります。たとえば木材を劣化させたり、金属をさびさせるといった例があげられます。またさびがついたまま塗装すると、内部でさびが進行してしまいます。

下地の劣化は建物の劣化につながりますから、塗装する前に汚れをしっかり落としましょう。

6.2. ひび割れなど下地の補修が必要な場合は、先に行う

下地にひび割れや穴が開いている場合や、シーリングが劣化した場合は、先に補修を行うことが必須です。シーリング材などを使って補修することになるでしょう。

もし無理に塗装で埋めた場合、塗ったそのときは穴がふさがったように見えるかもしれません。しかし時間がたつにつれて塗膜がはがれ、ひび割れや穴が表面に現れてしまい、ここから雨水や外気が侵入してしまいます。従ってきれいな塗装を保つには、下地を補修することが前提となります。

もっとも目でやっと見える程度の微細なひび割れならば、塗装で埋められる場合もあります。しかし塗装は、下地の補修をしてから行うものと認識しておきましょう。

6.3. 乾燥までの時間や天候、上塗りの作業日にも留意する

下塗りの塗装は一連の工程の途中であり、次の工程として中塗りなどが待っています。塗料は乾燥までに時間がかかります。このため中塗りなどの作業予定を立てる際には、塗料の乾燥時間も考慮しましょう。冬季は塗料の乾燥時間が長くなりますから、特に注意を払うことが求められます。

また下塗りの塗装後に雨が降ると、乾燥が遅れる原因となります。塗装する際は作業時だけでなく、塗装後の天候も把握した上で、問題ないタイミングを選んで作業を進めましょう。

6.4. 作業が難しいと思ったかたは、塗装業者への依頼がおすすめ

下塗りは塗装が完成すると目に見えませんが、長持ちする塗装のためにはきわめて重要な役割を果たしています。そのためには下地に合った塗料に加えて、下塗り用塗料と上塗り用塗料との相性も確認することが求められます。

このような作業は、難しいと感じる方もいるでしょう。そのような方は無理せず、塗装業者への依頼が良い塗装への近道となります。

7. まとめ

外壁塗装において、下塗りは下地と上塗り用塗料とを接着し、きれいに仕上げるために重要な役割を果たしています。このため下塗り用の塗料は仕上がりのイメージを考慮しつつ、下地の種類や状態も踏まえた上で選ぶことが求められます。下塗りはさまざまな要素の検討が必要ですから、難しいと思った方は業者に任せると安心です。

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