悪徳業者の手口10選!外壁塗装で後悔しないために対処法も紹介

  • 【更新日】2023-04-17
悪徳業者の手口10選!外壁塗装で後悔しないために対処法も紹介

外壁塗装をはじめ、住宅のリフォームに関する悪質業者の被害が日本全国で後を絶ちません。
悪徳業者に騙されないためにも、彼らの手口や対処方法を分かりやすく解説します。
戸建てにお住まいの方でしたら決して他人事ではないので、しっかり把握しておきましょう。

なお、はじめての外壁塗装を検討されている方は、こちらの記事もおすすめです。

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。 ▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

悪徳業者による住宅リフォームに関する相談件数

住宅リフォームに関する被害の相談件数
国民生活センターに寄せられた、2020年におけるリフォーム工事に関する訪問営業や点検商法による被害の相談件数は何と14,000件以上です。

「契約をせかされて不要なリフォーム工事をした」「『契約の効力はないからとりあえず署名・捺印するように』としつこく言われ、断りきれず応じてしまった」などの訪問販売によるリフォーム工事の相談件数は以下の通りです。

年度 相談件数
2017 6,385
2018 7,222
2019 7,998
2020 8,160

また、「点検として業者が訪問し、高額な外壁塗装工事をすすめられて契約してしまった」「点検箇所を工事をしないと危険といわれたが、応じなければならないか」といった点検商法による相談件数は以下の通りです。

年度 相談件数
2017 5,415
2018 5,683
2019 5,759
2020 6,496

※出典:独立行政法人国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」

上記のデータから分かるように、住宅リフォームに関するトラブルの相談数は年々増加しており、それだけ被害が拡大しているのです。

国民生活センターに相談せずに泣き寝入りしている人を含めると、被害件数はもっと多いでしょう。
戸建てにお住まいの方や不動産のオーナーにとって、外壁塗装や屋根補修に関する悪徳業者は思っているよりも身近な存在かもしれません。
あなたの元へ訪れた営業マンも、実は悪徳業者の人である可能性は捨てきれないのです。

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悪徳業者のセールストーク例

外壁塗装業者を名乗る営業マンが、以下に挙げたような謳い文句を使っていませんでしたか。
もし使っていたなら、悪徳業者の可能性がありますので注意してください。
もちろん「以下の言葉を使っていたら必ず悪徳業者である」とは言い切れませんので、あくまでも参考として確認しましょう。

「実績作りのためにお値引きいたします」

「実績作りのためにお値引きいたします」
新興の優良業者を装った悪徳業者が「この地域の実績を作りたい」「実績数を増やしたい」という理由で、値引きをして契約を取ろうとするケースがあります。
まず非常に高い費用を提示し、相場と比べてもまだ高い価格に下げて「さも値引きしたように見せる」という手口です。

実績作りと称して数十万円単位で施工費を値引きをされたら、悪徳業者の可能性が高いので気をつけてください。

「キャンペーン価格・モニター価格で塗装します」

「キャンペーン価格・モニター価格で塗装します
「キャンペーンを実施中なので、〇〇代は無料です」「実績を作りたいので、モニター価格で塗装しますよ」といったセールストークは、悪徳業者の常套句です。
優良業者でもキャンペーンと銘打って割引する可能性はあるものの、一部の代金が無料になったり、やたらと「キャンペーン」や「モニター」という言葉を繰り返してお得感を醸し出したりしてくる場合は怪しんでください。

顧客から支払われる金額が少ないということは、業者は人件費や作業費などを削って手抜き工事をしようという魂胆があるのかもしれません。

「オリジナル塗料を使っています」

「オリジナル塗料を使っています
日本には日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研など、有名な塗料メーカーが数多くあります。
メーカーは日々試行錯誤を繰り返して高品質な塗料を開発・製造していますので、そう簡単に塗装業者が同等の塗料を作れるはずがありません。
また、メーカーが作った塗料に独自成分を少し配合しただけで「自社開発のオリジナル塗料」と謳っている悪徳業者がいるかもしれません。
そのため、「自社開発ができるほどの技術力があること」を強調したり、「使う塗料に付加価値があること」をアピールしてきたりしてくる場合は悪徳業者かもしれません。
「オリジナル塗料を訴求してくる=必ず悪徳業者」という訳ではありませんが、悪徳業者がオリジナル塗料を勧めてくるケースは多いので注意しましょう。

「今すぐ修理しないと大変なことになります」

「今すぐ修理しないと大変なことになります
「トラブルがないまま無事に施工を終えたい」「安心して施工を任せてほしい」と考える優良業者なら、急に契約を迫ってくるようなことはしません。
ですから、自分たちの利益を優先してすぐに大金を得たいと考えている悪徳業者は、顧客の状況を無視して契約を急かします。
「今すぐに修理が必要」の他にも「すでに外壁にひびが入っていて倒壊しそうです」や「次に台風が来たら確実に雨漏りします」など、顧客の不安を煽るような言動をしてきます。
あなたから冷静さや判断力を奪おうとしてきたら、悪徳業者の可能性が非常に高いので要注意です。

「費用を前払いしていただけるなら安くします」

「費用を前払いしていただけるなら安くします」
一部にしろ全額にしろ、費用を前払いしたら施工費を抑えられるというセールストークをされたら、その営業マンは悪徳業者である確率が非常に高いです。
悪徳業者に支払った費用を持ち逃げされたり、「もうお金はもらったから」と手抜き工事をされたりする危険性があります。
優良業者の多くは「お客様から大切なお金をいただくからには丁寧に施工しよう」という精神があるからこそ、工事が完了してから後払いという支払方法を採用しています。
「優良業者は必ず後払い」「悪徳業者は必ず前払い」と一括りにはできませんが、費用の前払いを迫る業者には充分に注意してください。

「無料で点検させてください」

「無料で点検させてください」
「無料」という言葉は魅力的で、ついつい判断力が鈍りやすくなります。
しかし、「タダで診てもらえるなら…」「損をしないならば良いか…」と軽い気持ちで点検を了承してしまうと、営業マンに隙を見せたも同然です。
営業マンは「放っておくと危ないですよ」「ここを修理するべきですよ」などと注意喚起し、さも恩を売ったような態度を取ってきます。
気が弱い消費者なら恩を仇で返したくないので、「無料とは言え、せっかく点検してもらったんだから施工をお願いしようかな」という気の緩みが生じます。
すると、弱みに付け込んで悪徳業者は多額の修理費用を請求する・消費者は支払ってしまう、という流れになりやすいのです。
「無料」という甘い言葉を使って「点検」という心理的ハードルの低いサービスを提案してきたら、悪徳業者の可能性があることを覚えておきましょう。

「ご近所の現場の足場を利用するのでお安くできます」

「ご近所の現場の足場を利用するのでお安くできます」
「近所で施工をしていて、足場の運搬費を削れるのでお安くします」という謳い文句も、塗装の悪徳業者の常套手段です。
足場は塗装職人の安全を確保したり、塗膜を強固で美しくしたりするために欠かせない大切な道具なので、足場代を削減するのはもっての外です。

また、足場の組み上げには国家資格保有者を同伴する必要があり、人件費は必ずかかるため、半額になったり無料になったりしたら悪徳業者かもと疑いましょう。
そもそも本当に近所で塗装工事をしているかさえ定かではないので、鵜呑みにしないようにしてください。

「本日中にご契約いただけるなら割引します」

「本日中にご契約いただけるなら割引します」
悪徳業者は自分たちの利益を上げることが最優先なので、「いかに手短にあなたから大金を巻き上げられるか」しか考えていません。
そのため、「今すぐに修理が必要です」と同様に「今日中に契約してくだされば費用を割り引きます」「本日までのキャンペーン価格です」と言って、契約を急かすような言い方をします。
消費税増税の前日など経済の流れが大きく変わるような出来事がない限り、割引やキャンペーンが今日はできるのに翌日になるとできなくなる訳がありません。
とにかく、不安を煽ってきたり、焦らせたりするような営業トークをされた時点で、その業者とは契約しないことを念頭に置いておきましょう。

「(大手企業・市区町村)の者です」

「(大手企業・市区町村)の者です」
悪徳業者の営業マンの中には、大手企業やその子会社、市区町村の人を装って訪問してくる場合があります。
誰もが知っているような企業や行政の名前が出ると、つい警戒心が緩んでしまいますね。
しかし、「(大手企業)から参りました」「(大手企業)の代理店・業務委託された者です」と企業名が出されたり、消防局・水道局など市区町村が関わっていそうな言い方をされたりしても、絶対に妄信しないでください。
口先だけで騙ることは誰にでもできるので、本当にその企業や行政の担当者なのかをまず疑いましょう。
大手企業や市区町村の窓口に直接連絡して、訪問した営業マンが在籍しているか、トーク内容は本当なのかを確認してください。

「他社の見積書があれば見せてください」

悪徳業者の中には、自分では大して点検せず、見積書も作らずに、「他社の見積書を見せてください」と要求するところがあります。
そして、見積書の金額だけを見て、「うちなら同じ施工内容でもっと安く請け負えますよ」といって騙すという手口です。
実際に点検や見積もりをしていないのに、「他社の見積書の内容が妥当か」「本当に施工費を押さえられるか」などを判断できるはずがないので、信ぴょう性のない業者であると想像できます。
一見同じ施工内容で金額が低くなるならお得な気がしてついつい即決しそうになりますが、悪徳業者かもと怪しむべきです。

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悪徳業者への対処方法

悪徳業者への対処方法
もし再び怪しい営業マンが訪ねてきたら、どう対応したら良いのでしょうか。
また、悪徳業者かどうか見抜くには、どんな手があるのでしょうか。
悪徳業者への心構えや対応策を挙げますので、是非とも参考にしてください。

そもそも訪問営業は信用しない

悪徳業者の多くは訪問営業という手段を取ります。
業者自らカモとなる顧客を探しに行った方が、カモに出会える確率が上がり、効率が良いからです。
「訪問営業するすべての業者が悪徳」とは断言できないものの、訪問営業された時点で悪徳業者ではないか、と疑いましょう。

あなた自身でネットで検索したり、街の工務店に相談したりした方が、優良業者に出会える可能性が高いです。

即決しない

即決しない
「今日中に契約していただけるなら割引します」「今すぐリフォームしないと危ないですよ」など、あなたの不安を煽ってくるようなら悪徳業者である危険性が非常に高いです。

「少しでも損をしたくない」という心情は察しますが、「その日中に」「その場で」即決するのはやめましょう。
一人で抱え込まずに家族と相談したり、日を改めたりして落ち着いてから検討してください。
自宅のリフォームには大金がかかりますので、悪徳業者のセールストークに負けずにじっくり考えましょう。

ハッキリと断る

少しでも営業マンのことを怪しいと思ったら、ハッキリと「結構です」「お引き取りください」と断りましょう。
このとき「家族と相談します」や「ちょっと検討します」などを曖昧に返答すると、悪徳業者は「この家は契約できるかも」と踏んで再度訪問してくる可能性が高いです。
「穏便に済ませたい」「荒波を立てたくない」という気持ちは分かりますが、断固たる態度を取らないと損をするのはあなたです。
もし強く断りづらいなら「ハウスメーカーに相談中です」「工務店に施工を依頼しています」と言って、営業マンに付け入る隙がないことを示しましょう。

マーキングがあれば消す・剥がす

悪徳業者の訪問販売員や空き巣が、住民の情報を表すためにつける記号や行為を「マーキング」といいます。
マーキングは表札やドアノブ、郵便ポストや電気(ガス)メーターに油性ペンで書かれることが多いです。
以下にマーキングの例や意味をご紹介しますので、日頃から書かれていないか見張っておきましょう。

マーキングの記号 意味
契約できた・かなり見込みがある
× 断られた・見込みなし
S 単身者・一人暮らし
F 家族
M 男性
SS 土日休み
アルバイト
ウ(またはウル) うるさい住民・揉めた
R 留守
住民が外国人

上記は組み合わせて表現されることもあります。
(例)F4SS〇→土日休みの4人家族で見込みがある、S外R10-18→一人暮らしの外国人で10~18時は留守

また、マーキングはシールで行われることもあり、「金色や赤色なら見込みあり」「黒色や青色なら見込みなし」という具合です。

もしマーキングを見つけたら、悪徳業者に狙われて可能性があるので、すぐに除光液などで消し取ったり、シールを剥がしたりして対策してください。

業者の情報や口コミを検索する

業者の情報や口コミを検索する
営業マンからもらった名刺や業者のパンフレットに書かれた情報を元に、会社名や所在地、口コミをネットで検索しましょう。
悪徳業者の場合、「会社の所在地が架空である(またはアパートの一室らしい)」「電話番号にかけたが繋がらない」といったことがあり得ます。
また、口コミサイトで「騙されて大金を支払ってしまった」「大きなトラブルに巻き込まれた」という悪評が目立つようなら危険です。
業者が実在するか、顧客からの評判はどうかは念入りに調べておきましょう。

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まとめ


悪徳業者は塗装の知識がないことをいいことに、あの手この手であなたから契約を取ろうとしてきます。
しかし、上記で紹介した方法なら悪徳業者を見分けられるので、是非とも参考にしてください。

もし、どの業者に見積もりを依頼すれば良いか分からない場合はヌリカエをご利用ください。
ヌリカエでは、外壁塗装の優良業者の中から比較・検討をすることができます。
業者の紹介は専門知識のある相談員が丁寧にヒアリングしながら行いますので、ご安心ください。

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