ヌリカエ 塗装のピンホールってなに? 工事前に必ず知っておきたい塗装の基礎知識!

塗装のピンホールってなに? 工事前に必ず知っておきたい塗装の基礎知識!

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塗装工事は、塗料の特性を十分に把握した上で適切な施工を行ってはじめて塗料メーカーが保証している性能や耐久性を発揮することができます。
しかし、適正な作業や塗料の調合などを怠ると、塗膜に様々な欠陥が発生してしまいます。

塗装工事で失敗しないためには、塗装の不具合にはどのようなものがあってその原因は何なのか、不具合の発生を防ぐためにはどんな点に注意すれば良いのかなどを事前に知っておくことが大切です。

今回は、塗膜の不具合のひとつであるピンホールについてご説明したいと思います。

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ピンホールって何?工事前に必ず知っておきたい塗装の基礎知識

代表的な塗膜の不具合や欠陥では、ふくれやはがれ、ひび割れ、剥離、色ムラなどがあります。


では皆さんは塗装工事が終わった後に、塗膜の表面にブツブツとした小さな穴が開いているのを見たことはないでしょうか。 直径1~3mm程度の小さな穴で、数か所程度あるだけだと見落としてしまうことが多いと思います。 この小さくて細かい穴のことをピンホールと呼んでいます。 塗膜の中の気泡から、空気が塗膜を貫通して抜ける時に発生します。

ピンホールは、見た目では針で刺した穴の様にしか見えませんが、数多くのピンホールができている様だと欠陥工事が行われた可能性が高いので注意が必要です。
塗膜の寿命にも重大な影響を与えるので、見た目だけの問題だからと言って無視するわけにはいきません。

なぜピンホールがいけないのか?ピンホールができる8つの原因

ピンホールはところどころに数か所程度あるだけなら、それほど気にする必要はありません。 しかし、たくさんのピンホールが密集してできている場所などがあると、塗膜として均等な厚みが確保できないので、塗膜の十分な性能を確保できずに耐久性に欠けてしまいます。 見た目が悪くなるだけでなく、雨や結露の水分が塗膜の裏側に入り込み、冬に凍って膨張することで、塗膜の剥がれの原因にもなります。

ピンホールができる原因のほとんどは施工不良です。
そこで、ピンホールの原因となる施工不良についてご説明したいと思います。

塗料を必要以上に希釈した

塗料は状況によって希釈して使用しますが、規定以上に希釈して使用した場合には粘度が下がってしまい、ピンホールが発生しやすくなります。 必要以上に塗料を希釈して使用するのは厳禁です。

適切な温度で塗装を行わなかった

低温の環境下で下塗りを行うと、上塗り塗料に対する密着が悪くなってピンホールが発生します。 また、塗装直後に急激な加熱をした場合にも、ピンホールが発生することがあります。 塗装工事は適切な気温のもとで施工する必要があります。 そして加熱乾燥を行う際には、少しずつ温度を上げていく様にします。 温度管理をしっかりと行い、著しい温度の変化や温度差の発生に注意します。 特に寒い日や暑い日の施工には注意が必要です。

下塗り塗料の乾燥が不十分な中で上塗り塗装を行った

下塗り塗料が十分に乾燥しないうちに上塗り塗装を行うと、ピンホールが発生します。 下塗り塗装終了後、上塗りに着手するまでの間には、十分な乾燥時間をとる必要があります。 また、塗料の乾燥時間を短縮するために、速乾性のシンナーを使用する場合にもピンホールが発生しやすくなります。 塗料内から空気が抜ける前に表面が半硬化してしまうため、空気の逃げ穴がピンホールとして残ってしまうためです。

塗装面にゴミや油等が付着していた

上塗り前の下地表面にゴミやシリコン、油等が付着していると、ピンホールが発生することがあります。 塗装前には必ず塗装面の清掃を行います。

塗料の粘度が高いまたは極端に厚塗りをした

塗料の粘度は低すぎても高すぎてもいけません。 また、必要以上に厚塗りをした場合にも塗膜の粘度が上がってピンホールができやすくなります。 したがって、塗料は規定塗布量よりも多く塗り過ぎてもいけません。 規定の厚みを守って塗装する必要があります。

下地処理した時点で巣穴が発生している

巣穴とは空気がたまりやすい穴のことで、塗装する前や下塗りの塗膜に巣穴が多数あると、塗装後に巣穴から空気が抜け、ピンホールが発生します。 傷や異物除去などの下地処理を念入りに行い、既存の塗膜や下塗りに、既にピンホールが発生していないかどうかの確認が必要です。

刷毛やローラーの扱いが未熟な職人が塗装した

刷毛やローラーなどは、塗料の粘度に見合ったものを選んで使用する必要があります。 また、刷毛やローラーの扱いが未熟な職人が塗装すると、泡が発生しピンホールの原因になります。 DIYで発生するピンホールも、こうした原因であることが多い様です。

吹き付けの場合のスプレーガンの圧力が不適切

エアスプレーで吹き付け塗装を行う場合、エアスプレーの圧力が高過ぎても低過ぎてもピンホールが発生します。 特にスプレーの圧力不足により、空気の量が少なくなって塗料の粒子が粗くなるとピンホールが発生します。 適度な圧力になる様に調整が必要です。

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塗装工事のピンホールを防ぐ方法は?

ピンホールを防ぐためには、どんな点に注意すれば良いのでしょうか。

ピンホールの原因は前の章でご説明した様に、塗料の希釈、下塗り、清掃、温度管理、道具の扱いなど、原因のほとんどが塗装業者の施工不良によるものです。

知識・経験のない職人、手抜き工事を行う業者に工事を依頼すれば、不具合が発生してしまうのは何もピンホールだけに限ったことではありません。

一方、きちんと施工してくれる業者を選べば、このような不具合が発生する可能性は極めて低くなります。(どんな業者に頼んでも、決してゼロにはなりませんが・・・)

まず下地の段階で凹凸をなくし、平滑にします。
塗装面の清掃、塗料の適切な希釈、温度の調整など塗装前の準備が重要です。

そして塗装する際には、下地がきちんと乾燥しているかどうかを確認します。
各塗料の乾燥までの時間については、塗料メーカーが推奨している時間があるのでこれを厳守します。
また、2度塗り、3度塗りする場合も同様に、前工程の塗料の乾燥時間をきちんと守ることでピンホールの発生を防ぐことができます。

塗装する際には適切な道具を使用して規定の厚みを守り、丁寧な施工をしてもらえれば、ほぼ心配ないでしょう。

良い業者を選ぶことが最も近道で確実な方法になります。

もし外壁にピンホールを発見したら?

ピンホールは目視で確認することができます。 ピンホールは塗装終了後1週間~10日以内には発生するので、一度ご自身でも確認すると良いでしょう。

ひとつやふたつのピンホールであれば特に問題ありませんが、多数のピンホールが集中して確認できる場合には手直しが必要になります。
もしこのような不具合が見つかった場合には、塗装業者がきちんと自主検査を行っていない可能性が高いので十分に注意が必要です。

「この程度のピンホールであれば問題ない」という業者もいますが、100個くらいのピンホールがかたまって発生している様なら、塗膜の耐用年数に間違いなく悪影響を及ぼすので、必ず手直しを行わなければなりません。
業者の言葉を100%信じてしまうのは危険です。

小さなピンホールであれば、ピンホールが出ている塗膜の上から一度表面を研磨し、再度塗装を行うことで解消できます。
大きなピンホールで穴が残ってしまう場合には、下地を微弾性のフィラーなどでいったん整えて塗り直しを行うか、剥離して塗り直すことになります。

しかしピンホールの状態が著しい場合には、既存の塗膜を一度剥離して取り除き、下塗りから再度塗り直しが必要です。

ピンホールの手直しは予想以上に大がかりになってしまうケースもあるので、はじめから施工不良を起こさない信頼できる業者に依頼することが大切です。

施工不良が原因で発生する塗膜の不具合には、他にどんなものがあるの?

施工不良が原因で発生する外壁や屋根の塗装の不具合は、ピンホールだけではありません。 その他の代表的な不具合4つとその主な原因を簡単にご紹介します。

ツヤ引け

時間の経過とともに、通常よりも早く光沢が落ちてくる現象です。 原因は品質の悪いシンナーの使用、塗料の撹拌が不十分、不適切なシンナーの希釈比、厚塗り、乾燥が不十分な状態で上塗りした場合などが考えられます。

ふくれ

塗装後数か月で、塗膜に大小のふくれが生じる現象です。 原因は各工程での清掃不足、耐水性や密着性の悪い下塗り塗料、上塗り塗料の使用、水分を含んだ状態での塗装などが考えられます。

はがれ

塗装後数か月で、塗膜が剥がれる現象です。 原因は塗装前の清掃・脱脂が不十分、下地の乾燥不足、下塗り材の選定ミスによる下塗りと上塗り、旧塗膜と下塗りの密着が悪いことなどが考えられます。

チョーキング

塗膜の中にある顔料が粉化して表面に出てくる現象です。 原因として、耐候性の低い塗料の使用、二液型塗料で硬化剤の量の誤りなどが考えられます。

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まとめ

どんな塗膜の不具合でも、その原因の多くは施工不良にあることをご理解していただけたと思います。 施工不良の原因は、単に職人の技術や知識だけでなく、下地の清掃不良や乾燥不良、塗料の希釈ミスなど、塗装業者のモラルに関わる面が重要になることがわかります。

塗装工事のトラブルを避けるためには、良い業者との出会いが不可欠です。
ひとりで悩む前に、複数の業者から話を聞いて、信頼できる業者を探すことが外壁・屋根の塗装工事を成功させる一番の秘訣です。

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この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

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