ピンホールとは?塗装のやり直しは必要なのか?

  • 【更新日】2022-09-16
塗装のピンホール、やり直しは可能?

本記事は、塗装後の外壁等に小さな穴あきを見つけた方に向けて

  • ピンホールには悪い影響があるか?
  • ピンホールの原因と対策
  • ピンホールが出た外壁はやり直しできるか?

などを解説します。

先に結論から言ってしまうと、ピンホールの発生は塗装作業に施工不良があった証拠です。
施工保証があれば使用して、早めに再塗装をしましょう。

以下で判断の流れや業者への伝え方などを、くわしく解説していきます。

Point
  • 悪影響の有無は、穴の大きさや発生している数による
  • ピンホールの原因は「清掃不足」か「塗料や環境の管理不足」か「技術不足」
  • ピンホールがあった場合施工保証で塗装のやり直しを要求

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ピンホールとは?

ピンホールが発生した外壁

ピンホールとは、針(pin)の先ほどの小さな穴(hole)という意味のことばです。
塗装直後の外壁にも、上の写真のようにピンホールができることがあり、これは多かれ少なかれ施工に不備があったことのサインです。

ピンホールに悪影響はある?

ピンホールの数が1つや2つで、大きさもじっくり見ないと分からない程度であれば問題はありません。
ですが、穴の大きさが数mm以上あったり、数十個以上できている場合は建物に悪影響が出ます

あきらかに悪影響のあるピンホール

悪影響とは、塗膜が剥がれやすくなることです。
ピンホールをとおして雨水が塗膜の裏に入った場合、水分が寒い時期に凍って膨張し、そこから塗膜が剥がれる場合があります。
せっかくお金をかけて塗装をしたのに、本来の寿命よりも早く次のメンテナンスが必要になってしまうのです。

また、仮に問題がない程度のピンホールでも、外壁の見た目が悪くなることがあります。

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ピンホールができる8つの原因

ピンホールの原因には、以下のようなものがあります。
ほとんどは施工不良(塗装作業時の不備)に属するものです。

①塗料を薄めすぎた

多くの塗料は、水や溶剤で薄めて使います。
この際に、規定よりも薄めて使用すると、塗料の粘度や成分が不足し、空気が入りやすくなり、表面にピンホールとして浮き出てくる場合があります。

反対に、薄め方が足りず規定より濃すぎる場合もピンホールの原因になります

②塗膜が厚すぎた

塗料を下塗りや中塗りの段階で厚塗りしすぎると、塗料が内部までなかなか乾きません
そのままの状態で上塗りした場合、密着が悪くなりピンホールができる原因となります。

③乾燥中の気温が低すぎる

塗料は気温が低いと乾燥しづらくなります。
製品の規定より低い温度下で塗装をすると、乾燥に時間がかかるぶん空気が入り込み、ピンホール発生の原因となります

塗装作業を避けるべき気温は製品により異なりますが、概ね5℃以下が目安です。

④乾燥不足のまま重ね塗りをした

下塗りや中塗りの乾燥が不十分なまま次の工程の塗装した場合も、塗料の密着が悪くなり、空気が混ざる原因になります
気温だけでなく、メーカーの規定する乾燥時間を守って塗装することが大切です。

⑤塗装面に汚れが残っていた

下地に水分や油分、ゴミ等が付着していると、不純物となってピンホール発生の原因となります。
プロは塗装前に必ず洗浄やヤスリがけなどの処理を行って、下地を塗装に適した状態にします。

⑥道具の選択や塗装の腕が悪かった

塗装に用いる刷毛やローラー、スプレーガンなどは、塗料の粘度に合ったものを使用する必要があります。
また、道具の扱いが未熟な職人が塗装すると、塗装面に泡が発生して乾燥後にピンホールになります。

⑦塗装前から穴があった

塗装する前の下地に穴が多数あると、溜まった空気が逃げていくときに穴があき、乾燥後にピンホールとなります
これを避けるために、塗装前には表面の穴や凹凸の除去(下地処理)を念入りに行うことが重要です。

⑧塗装中や直後に地震・大雨があった

塗料の乾燥が十分でない間に、建物が揺れたりひどく濡れたりした場合にもピンホールができることがあります。

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ピンホールを発見したらどうすればいい?

悪影響が出そうなピンホールが見つかった場合には、施工保証がついていれば無償でやり直しを要求できます

施工不良かどうかの判断は?

施工不良が原因のピンホールは、塗装終了後1週間~10日以内を目安に発生します。
この時点で明らかに目立つピンホールがある場合は、施工不良が濃厚といえるでしょう。

保証によるやり直しを希望する場合の伝え方

相手に非があったことを伝えるのは、なかなか難しいものです。
以下のように、丁寧かつ毅然と要望を伝えてみるとよいでしょう。

施工保証の有無を確認

保証がついていない業者に依頼した場合は、そもそもやり直しを要望する権利がありません。
業者と交わした見積書や契約書に「塗膜保証」が明記されているか、あらかじめ確認しましょう。
もちろん、保証年数を過ぎていないかも重要です。

意見や立場をやんわり伝える

施工保証を適用してほしい理由として、下記の意見・スタンスを、落ち着いた態度で伝えましょう。
業者がやり直しに応じてくれる可能性は高まるはずです。

  • 塗装して日が浅く、外的要因は考えにくいこと
  • ピンホールは塗装の寿命を縮めると教えてもらい心配なこと
  • 塗装後すぐに見た目が悪くなり、残念な気持ちであること
  • 注意をしてもできる場合はある。そちらを責めたいのではないこと

相手を責めない

業者にも、おそらく悪意はないはずです。
強気な姿勢で交渉するのはやめたほうがよいでしょう。

やり直しはどのような作業か?

ピンホールの修復の場合、建物全体をやり直すことは考えにくく、問題のある部分のみのレタッチ(修正)での対応となるでしょう。
レタッチでも、裏に水が回ってしまうことは防げますし、見た目も美しく回復するでしょう。

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まとめ:最初から優良業者に依頼するのが最善

ここまででご説明したように、ピンホールの原因は「塗料や環境管理のミス」「清掃不足」「技術不足」など、塗装作業者の不備によるものです。
そのためピンホールの防止方法は、知識や誠意のない業者を避け、しっかりとした業者に塗装を依頼することに尽きます

優良塗装業者に出会える確率を上げるには、以下のような方法が有効です。

  • 知人から紹介してもらう
  • 地元で長く営業している業者から選ぶ
  • 相見積もりをとり、担当者を比べる

塗装にあたって地元業者や相見積もり業者に心あたりがない方のために、当社では業者探しや費用の無料相談窓口 を用意していますので、よろしければこの機会にご利用ください。

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最後に、記事の要点を振り返ってみましょう。

塗装のピンホールとは何?

建物の塗装の表面に空いた、直径1~3mm程度の小さな穴のことです。詳しく知りたい方はピンホールとは?をご覧ください。

塗装にピンホールが起こるとなにがマズいの?

見た目が悪くなる、塗膜剥がれの原因にもなる、などのデメリットがあります。しかし、ピンホールが全体に数箇所あるだけならば、心配はありません。詳しくはピンホールができる8つの原因をご覧ください。

もし、外壁にピンホールを発見してしまったらどうすればいい?

塗装業者に手直し、ないしやり直しをしてもらいましょう。施工不良があった場合、ピンホールの発生は作業後1週間~10日以内が多いです。詳しくはピンホールを発見したらどうすればいい?をご覧ください。

塗装にピンホールができるのを防ぐには?

塗装前の洗浄、下地処理(平滑化)、各工程での十分な乾燥などが重要ですが、何よりもきちんと施工する業者を選ぶことに尽きます。詳しくはピンホールを防ぐ方法は?をご覧下さい。

塗装工事のトラブルを避けるためには、良い業者との出会いが不可欠です。
ひとりで悩む前に、複数の業者から話を聞いて、信頼できる業者を探すことが外壁・屋根の塗装工事を成功させる一番の秘訣です。

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