「プレミアムシリコン」の特徴や費用は? メリット・デメリットを解説

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本記事では、外壁塗装をご検討中の方へ、外壁塗料「プレミアムシリコン」の費用や耐用年数、他の外壁塗料との比較結果を解説いたします。

業者からの見積りなどをきっかけに「プレミアムシリコン」を知った方にとって、
・プレミアムシリコンはどんな塗料なのか
・費用は相場から適正か
・自分の場合、プレミアムシリコンを選ぶべきか

を判断できる助けになれば、編集部一同幸いです。


Point
  • 「プレミアムシリコン」は、同価格のものに比べて「耐用年数が長い」
  • 他社の「ラジカル制御型」塗料のなかでも「価格が安い」
  • 長耐用・耐候性を活かすためには、カラーは「淡い色」

  • 1. 「プレミアムシリコン」とは? 「シリコン塗料」とは?

    1.1. 「プレミアムシリコン」とは? シリコン塗料と同等価格で長耐用

    「プレミアムシリコン」とは、大手メーカー「エスケー化研」が製造販売する、外装用塗料です。
    「プレミアムシリコン」と「弾性プレミアムシリコン」の2種類あり、後者は価格が少し高いかわりに、「ひび割れ追従性」をもちます。

    名称
    「プレミアムシリコン」
    「弾性プレミアムシリコン」
    メーカー
    エスケー化研
    分類
    水性1液型シリコン塗料
    適用外壁
    サイディング・モルタル・コンクリート・ALC・スレート板など
    光沢の種類 4種「ツヤあり」「5分ツヤ」「3分ツヤ」「ツヤ消し」 3種「ツヤあり」「5分ツヤ」「3分ツヤ」
    設計価格
    2,050円/㎡
    2,250円/㎡

    *設計価格には下塗り材を含まず

    外壁用として定番の「シリコン塗料」にあたりますが、汎用のシリコン塗料にはない「ラジカル制御」という機能をもっています。
    この機能により、塗料の劣化スピードを抑えることができ、耐用年数の増加が期待できます。

    価格が「シリコン塗料」とほぼ同等のまま、耐用年数が2~3年長くなる「ラジカル制御型塗料」は、近年人気が増加しています。


    1.2. シリコン塗料とは? 費用対効果に優れる、外壁用の定番塗料

    「プレミアムシリコン」が該当する「シリコン塗料」とは、樹脂にシリコンを使用した塗料のことです。
    耐久性と価格のバランスがよいため、現在の外壁用の塗料としてはもっとも選ばれている樹脂になります。

    外壁用塗料に使われる樹脂の種類と、耐用年数・価格帯の違いはおおむね次の表のとおりです。

    樹脂 耐久年数 設計価格(/㎡) 特徴
    アクリル 5~7年 1,400円~1,600円 最安価。住宅にはほぼ使われない
    ウレタン 7~10年 1,700円~2,200円 価格が安いがやや低耐久
    シリコン 10~12年 2,200円~3,000円 現在最も頻繁に使われる
    フッ素 12~15年 3,800円~4,800円 高耐久だが価格が高い

    また、塗料の要素には樹脂以外にも、主に色を決める「顔料」、塗りやすさと耐久性を決める「溶剤」、粘度や発色などを調整する「添加剤」の計4つの成分があります。
    「プレミアムシリコン」と汎用のシリコン塗料は、「樹脂」の種類は同じですが、「顔料」の性質が異なるため、機能に差が出ます。

    より深く知りたい方は、以下の記事もご参照ください。「シリコン塗料」についてと、塗料そのものの性質の違いについて、初めての方でもわかりやすい解説を行っています。

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    2. 「プレミアムシリコン」の特徴、メリット・デメリットは?

    2.1. プレミアムシリコンのメリット

    「ラジカル制御」により、紫外線劣化に強く高耐候

    プレミアムシリコン最大の特徴は、前述の「ラジカル制御型」塗料であるという点です。

    ラジカル制御とは、紫外線による塗料の劣化をおさえる機能のことです。

    「ラジカル」とは、樹脂にふれることで塗膜の劣化を引き起こす物質で、顔料が紫外線に当たることによって増加します。
    このラジカルを、顔料の防護膜内に閉じ込め、樹脂に触れないように守るメカニズムが「ラジカル制御」と呼ばれています。


    *メーカーカタログより

    この特徴により、「プレミアムシリコン」耐用年数は通常のシリコン塗料に比べて2~3年長くなります。

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    ラジカル塗料の特徴や他塗料との違いについて解説しました。
    ラジカル塗料ってなにがすごいの?メリット・デメリットを徹底解説!

    塗膜の粉末化「チョーキング」に強い

    「ラジカル」によって発生する代表的な塗膜劣化は「チョーキング(白亜化)」です。


    *メーカーカタログより

    「プレミアムシリコン」を使用すれば、「ラジカル制御」の効果により、長期間に渡ってチョーキングを防ぐ効果が期待できます。

    耐用年数あたりの価格が安い

    「プレミアムシリコン」は、汎用シリコン塗料と比較して「同等価格であるのに耐用年数が長い」製品です。

    塗料 「プレミアムシリコン」 汎用シリコン塗料 汎用フッ素塗料
    耐用年数 13~16年 10~12年 12~15年
    実勢価格(/㎡) 2,400円 2,200円~3,000円 3,800円~4,800円

    耐用年数としては「シリコン以上、とフッ素と同等」、価格は「シリコン塗料と同等」なため、「プレミアムシリコン」は多くの人に選ばれ始めています。

    安全、低刺激

    「プレミアムシリコン」は、シンナーなどの溶剤のかわりに水を使用する「水性塗料」です。

    そのため、施工時にはシンナー特有の刺激臭が抑えられるほか、塗料に含まれる「VOC(揮発性有機化合物)」が、溶剤系(油性)塗料に比べて「約1/4~1/9」(*1)に抑えられています。

    *1 環境省ガイドライン「すぐにできるVOC対策」PDF5ページ目より、塗料別のVOC含有率例から、溶剤系塗料と水系塗料の数値を比較しました。

    その他のメリット

    「プレミアムシリコン」の強み・メリットで、他の塗料にも比較的多く見られるものは次の通りです。

    ・防カビ、防藻効果
    ・塗り上がりが良い(水性塗料のため)
    ・光沢の選択肢が多い
    ・塗りやすく作業がしやすい

    「プレミアムシリコン」だけのメリットではありませんが、前向きな判断材料となります。


    2.2. プレミアムシリコンのデメリット

    ・「淡い色」でないと「ラジカル制御」の効果は薄い

    「ラジカル制御」の効果は、特性上白系などの淡い色の塗料で発揮されるものです。

    ラジカルの発生原因は「酸化チタン」という顔料成分ですが、この酸化チタンは白色系の塗料に多く含まれるものなのです。
    「酸化チタン」の含有が少ない原色系や濃色系の塗料では、そもそも「ラジカル」の発生量も少なく、ラジカル制御型の塗料を選ぶ意味も少なくなります。

    「ラジカル」が原因でない塗膜の劣化には、同樹脂系の汎用塗料とほぼ同程度の耐久性と言えるでしょう。

    ・耐用年数に「実績」がまだない

    プレミアムシリコンの耐用年数は「13~15年」ですが、発売されたのは2015年とまだ最近です。
    当然、自然環境で15年近くの使用実績はまだありません。


    「プレミアムシリコン」のカラーバリエーション
    プレミアムシリコンの色数は全41色、白・肌色・茶色系の淡い色が中心です。濃色もありますが、前述の通り「ラジカル制御」の必要性が薄くなります。

    3. 他社の同等塗との性能、価格の比較は?

    他社からも「パーフェクトトップ」のような「ラジカル制御型塗料」が発売されています。

    商品名 プレミアムシリコン パーフェクトトップ アレスダイナミックTOP
    メーカー エスケー化研 日本ペイント 関西ペイント
    発売 2015年 2012年 2016年
    樹脂 水性シリコン 水性アクリル 水性シリコン
    耐用年数(公称) 13~16年 11~14年 約15年
    実勢価格 約2,450円 約2,400円 約2,600円
    特徴 トータルコストが優秀 再先発商品
    モデルが多数
    長耐用年数
    雨天時でも塗装可

    価格だけを見ると、「プレミアムシリコン」がやや安価です。
    日本ペイント「パーフェクトトップ」は艶の種類も多く、より広いニーズに対応した商品ですが、耐用年数は「11~14年」と幅があるなかでも、やや短めになっています。

    使用を検討される際には、お住まいの環境でどの程度耐用年数が担保されるか、施工業者によく確認が必要でしょう。


    4. 「プレミアムシリコン」がオススメなのはどんな人?

    4.1. 「価格」「耐久性」「仕上がり」のバランスを重視する人

    外壁用の汎用シリコン塗料と同等価格で、耐用年数が2~3年長くなります。シリコン塗料での外壁塗装を検討している人にとっては、より魅力的な選択肢となる場合も多いでしょう。

    4.2. 価格を抑えて「ラジカル制御型塗料」を使用したい人

    現行、ラジカル制御型塗料は3メーカーから3種発売されていますが、「プレミアムシリコン」はそのなかでも最安価です。 安い分、耐用年数が低いといったこともありません。ラジカル制御型塗料としては、最もリーズナブルな選択肢になります。

    4.3. 「白色」か「淡色系」の外壁に塗りたい人

    プレミアムシリコンの特性である「ラジカル制御」の効果がよく発揮される色です。
    現在白系の外壁の家にお住まいであれば、イメージを変えずに、よりチョーキング(粉ふき)に強い壁に塗り替えられるでしょう。

    4.4. 家族やペットの安全を重視する人

    水性塗料であることのメリット「安全・低刺激」にフィットします。
    光化学スモッグの原因物資である「VOC」をあまり含まないので身体への影響を小さくできます。また、塗装中のシンナー臭も少ないので、家庭内・ご近所ともにニオイに悩まされることも減るでしょう。

    4.5. 外壁をDIYで塗りたい人

    ニオイが少なく、伸びがよくて塗りやすい「水性1液型」塗料は、DIYにも適しています。

    外壁すべてを自分で塗るのはあまり現実的ではありませんが、ご参考までに。
    なお、鉄や木の部分の塗装には向きません。

    4.6. あまりオススメできない人は…

    ・耐用年数の実績を重視する人
    前述の通り、発売してまだ日が浅い「ラジカル制御型塗料」の効果は、一般住宅ではまだ「経過観察中」の段階です。
    メーカーによる促進実験は経てはいますが、事例を見極めてから判断をしたい方にとっては実績不足の塗料と言えるでしょう。


    5. まとめ - 外壁を「汎用シリコン」で考えている人には有力な候補

    「プレミアムシリコン」は、価格・耐用年数・仕上がり・安全性がバランス良く優れている製品です。

    少し前は、「水性塗料は溶剤系(油性)塗料よりも耐久性が落ちる」と言われていましたが、技術の進歩により、今では差はほとんどなくなってきました。

    「ラジカル制御型塗料」には、発売後年数があまり経っていないこと、原色系や濃色系での効果など、まだ実績がない部分はあるのは確かですが、

    ・汎用シリコン塗料と価格は変わらない
    ・汎用シリコン塗料より耐久年数が長い(公称)
    ・他の点も、汎用塗料より下がる性能・機能が特に無い

    ことから、使用の検討価値がある塗料と編集部では判断しています。

    以上、本解説が読者の方の外壁リフォームのお役に立つことをお祈り申し上げます。



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